週刊少年ジャンプ(2025年11号)の感想【Bの星線開始】
- 『Bの星線』林守大
- 『エンバーズ』原作:車裂圭 作画:西井聡太郎
- 『カグラバチ』外薗健
- 『超巡!超条先輩』沼駿
- 『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
- 『鵺の陰陽師』川江康太
- 『ウィッチウォッチ』篠原健太
- 先週の感想
- 次週の感想
『Bの星線』林守大
新連載。こちらで。
『エンバーズ』原作:車裂圭 作画:西井聡太郎
こちら。
『カグラバチ』外薗健
戦国おじさんは剣術素人の若造にぼこぼこ。モブはつらいよ。
盛り上げるのがうまい。魚眼の殺陣、エレベーターの演出。静寂を感じさせる映画的な演出。
『超巡!超条先輩』沼駿
『左門くん』未読なので詳しくは語らないが、こういう回もいいね。話が2パターンくらいしかないのはさすがに気になってきたが。
『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
ヒキが強い。漫画がうまい。新刊の表紙も見た。黄色が似合う女。
鮫は全然ノれなかったのにキノコはなぜか許せてしまうのはなんでだろう。
『鵺の陰陽師』川江康太
長いシリアスからの夜明け。狂骨ママに帰依しましょう。
どういうこと???
『ウィッチウォッチ』篠原健太
苦肉の策に矢吹先生召喚とは。一周回って「掲載順が上がらない」ことを理由にお色気ものとしての位置を確立していくのも悪くない。なんだか悪魔に魂を売ったような気持ちにはなるが……。
先週の感想
次週の感想
週刊少年ジャンプ感想一覧
『Bの星線』1・2・3話の感想
『Bの星線』林守大
1話の感想(WJ11号)
「熱情」溢れる意欲作。
話としては、ピアニスト版『ヒカルの碁』のような感じ。かつての天才ピアニストこと夜創が、ベートーヴェン(本物&生身!)と出会って……という感じ。
ベートーヴェンの只者ではない威圧感は十分で、キャラクターとしては作品を引っ張る強い力がある。節々に挟まれる引用や解説は、落ち着いた立ち上がりをうかがわせて好印象。ピアノの進化なんて、自然に触れるのは難しい部分で新鮮な知識だし。
総じて勢いがあり、単話としての面白さは格別。さすがは読切の名手、林先生といったところか。あとヒロインというか絡んできた女の足がふっとい。
絵。ベートーヴェンだけ画風が粗い。元の絵は比較的丁寧に描かれているので、演出としての狙いだろう。ただ、元の絵が安定しているタイプではなく、ベートーヴェンのインパクトに引っ張られることで、作画が荒れているような印象を受けてしまいがち。というか、そう見える。しょうがないけどね。描いていけば馴染んでくる。
総じて、ベートーヴェンのキャラに全てを懸けた漫画で、その目論見は1話時点ではある程度成功したと言えよう。
懸念点としては、そもそもベートーヴェンがどうやって蘇ったのか(描写的には聴力回復して死の床から復活)、なんで交響曲の「運命」をピアノ編曲したものをすらっと弾いているのか等、次週から触れるべき部分が山ほどあること。せっかくだから音楽家はじゃんじゃん蘇って欲しいが(ドビュッシーとラフマニノフ希望)。
184としては、ベートーヴェン「そのもの」が蘇っていることが気になった。要所の語りは作品としては結構な出来だが、本人にそれ言わせる?という部分にやや抵抗があった。そもそも、「現代に有名人が蘇る」という発想自体がやや軽薄な感がある。でも、『バキ』の宮本武蔵とか他の漫画でも本人登場はままあるし、気にしすぎかなあ。
最後に、最大の課題。肝心の演奏シーンの描写(演出面でもシステム面でも)が、現時点では完全に『PPPPPP』に負けている。
そもそも、音を漫画に落とし込む行為自体が至難の業であることは疑いようもない。その中で、いかに視覚的、感覚的に、演奏による情動を読者に伝えるか。ここに作者の腕が試される。
本作の今週の描写では、音の表現は画面の誇張に終始している。『PPPPPP』はその先に「ファンタジー」というシステムを生み出した。「領域展開」とか言われてたが、演奏するキャラクターの実力(「ファンタジー」は天才でなければ発現せず、音符の変形や視覚的表現に留まる)、心理を演奏に関連付けて物語の俎上に載せるシステムとして実によくできており、間違いなく「音楽」を少年漫画の「能力バトルもの」へと昇華していた。
ただ、『PPPPPP』において「ファンタジー」が機能し始めたのは1巻終わるかどうかくらいなので、時間的猶予はある。さて、『Bの星線』はどうなる。
1話掲載週のジャンプ全体の感想
2話の感想(WJ12号)
読切としての圧倒的完成度。
話。圧倒的。週刊連載の物語としては間違いなく質が高い。下に個別記事カテくらい詳しく書いてしまったので、暇の方は184の解釈もみてみて(気に入ってこんだけ書いてしまった)。
特筆すべき部分は、やはりベートーヴェンの力強さ。夜創の悩みはかなり真っ当な悩みで、終盤まで引っ張ってもいいくらいには回答にエネルギーがいる。そこを、ベートーヴェンによる音楽への壮大な解釈を通すことで相対化し、説得力のある回答が2話の時点で描写できる。ベートーヴェンならこのくらい言ってくれそうな期待感は前話の流れから生まれていたから、展開や発言に唐突さがなく、問題解決への光が差した解放感だけが残る。
終盤約4頁ほどの対話だけでここまで踏み込んだ葛藤を喝破するのは、ひとえにベートーヴェンの力強さと印象の強さに因るものだろう。単話で長編を読んだかのような充実感は、まさに読切の手法を活かした妙技であろう。
絵。やっぱ作画自体は粗くないし、ベートーヴェンが出ていない回想なんかは拙い印象を感じないので、世間の評価はやっぱりベートーヴェンの画風に引っ張られているような。でも、背景はやや白い。アシスタントを付けているのか知らないが、書き馴染んできたらもっと魅力のある絵が描ける先生だと思うので、特に心配していない。
ただ、どちらかといえば言葉で引っ張る作者さんなので、インパクトを求められがちな週刊連載でどれだけ評価されるのかは心配。演奏シーンも無く、1話で提起した課題は持ち越し。対話だけでも面白いので、「アフタヌーン」とかに載せたほうが評価された漫画ではあると思う。
ついでに。ベートーヴェン。人間として描いている気がしない。どうしてベートーヴェンが現代に……とかそういう展開を挟まないのなら、もしかしたら彼はベートーヴェンじゃないのかもしれない。でも、夜創にとっては彼こそがベートーヴェンになりつつある。ここも今後を注視。
今後の展開が全く読めない。週刊連載ならば長編も来るはずだが、どうやって展開していくかは注目である。
こっから下は逐次感想。読みたかったら読んで。
夜創の過去。ピアニストになるための抑圧された生活。実際のピアニストも未就学児くらいからみっちり練習させるらしいからなあ。誘惑の多い現代だとなおさらきつそう。才能はあったようで、すらっと弾いてるのは羨ましい。描写的には父親がピアニストってことかはよくわからないし、ここら辺は掘り下げればまだまだ出てくる部分。
一コマぶんの癒しの時間。父親が気づかないのは父子関係の確執を表すにはもってこい。喫茶店のピアノの音。技術が拙くとも、心を動かす音色はある。強制されずにピアノを弾く喜び。
小5夏のマスターの言葉は、咀嚼するたび面白い。ピアノを弾くことでピアノを支配するのではなく、ピアノに一番近い場所で寄り添うピアニストが良いピアニスト。そういう姿勢や心がけが演奏にも現れるんだろうなあ。
マスターを喪う。店の解釈としては、マスターが夜創くんとの時間を大事にしていたから、と取るのが誠実だろう。9月1日。夏の終わりは別れの季節。現実だとまだまだ暑いけどね。
フクシュウ。マスターの音を忘れないように。そうした結果、ピアノを「支配」してしまったのが皮肉である。夜創を下した逆水クロードくん。顔がこわい。結果だけみれば、夜創は二位になったからピアノを辞めたように見えるので、これは確かに印象には微妙なものがある。
そんなこんなでひねくれた夜創に対して、ベートーヴェンが一刀両断。楽器は音楽に仕え、音楽とは神の愛である。すなわち万民のもとにあり、求めれば応じる。そこに身分も貴賤もない。キリスト教のアガペー。神による隣人愛=万人に対する無償の愛。だから夜創は「烏滸がましい」。まあ、そんなに思いつめなくてもいいんだよってことをベートーヴェンは言っている。
(ちなみにベートーヴェンは敬虔なキリスト教徒じゃなかった…とwikiに書かれてるけど、宮廷に仕えるのが基本だった当時の作曲家の活動方法から脱却したことを鑑みれば、ベートーヴェンにとって音楽は貧富の区別なく届けられるものであっただろうし、その思想の根幹にキリスト教的隣人愛が関連していたとしても不自然ではないだろう。)
夜創は立ち上がる。見えなくなった星を見つけ出すために。こうして夜創の復活のための第一楽章が始まろうとしている。
2話掲載週のジャンプ全体の感想
3話の感想
挑戦的だが……。
まずは、『熱情』をお楽しみください。せっかくなので日本人の演奏で。
話。の前に扉絵。コーヒー豆60粒。好き勝手やりなさる。詳しく調べてないが、おそらくベートーヴェンの逸話に因んでいるのだろう。つかみとしては上々で、月刊誌ならば完璧なスタートダッシュと捉えられそうだが、週間少年ジャンプだとやや遅いかも。本題の玲瓏学園への話と独立しているのもテンポを損ねている。
話。順調。学園入学へ。やっぱりベートーヴェンの反応がいちいち面白い。そりゃモーツァルトも現代で「生き残っている」ことにはしみじみするだろうし、ストラヴィンスキーみたいな現代音楽に片足突っ込んだ曲が異様に思えるのも無理はない。
高杉さん(メガネ)も切り口としては珍しく、ブランクは大きく超えることは難しいという説得の仕方。184も多忙で最近二か月くらいピアノをさぼっていたら、暗譜していた『トロイメライ』が4割ほどまっさらになっていて復旧に骨を折った。夜創くんにはそんな低レベルの懸念ではなく、「過去の天才・夜創一郎」を越えられるのかって話だが。ピアノはほんとに、継続しないとすぐ弾けなくなるってことよ。もちろん夜創もそんなことわかってるだろうが、面と向かって改めて言われると、決意が揺らぐのは無理もない。
そこに乱入するのはベートーヴェン。展開としてはいわゆる「師匠パート」のようなものでそこは結構なのだが、ベートーヴェンも耳が聴こえなかったはずで、そうなるとピアノも数年は弾いてなさそうだが、そこらへんはまあ、いいか(聞こえなくてもひいているレベルでもおかしくないか)。
絵。特に言うことなし。
ひとつ。テンポが気になってきた。流石に今週は入学か、せめて弾くところまで行って欲しかった。3話で主人公どころか演奏パートが1回しかないのは、インパクトの面でだいぶ厳しい。イントロが各話数ページあるせいかもしれない。全体的に月刊誌の作り方をしていて、なかなか演奏面での面白みが見れないのはじれったい。
あと、今回の演出はややこじつけ感が残る。電車は特にモチーフとしてベートーヴェンに関係あるわけでもないしなあ(ドヴォルザークに繋げたら面白かった)。こういう単話ごとのモチーフを出して話と絡める技巧も月刊誌っぽいんだよなあ。ジャンプだとでかい一枚絵があればそれで印象持ってけるので、そっちのほうがウケるし評価されるのは雑誌のカラーかな。
演奏シーンの演出がよっぽどよければ一気にまくれる。来週が勝負。
序盤を通して
ゆったりとした積み上げ、演奏よりもストーリーを重視する構成、前述した導入部分……総じて月刊誌の作り。「音楽もの」という変化球の上にこの変則的な作りをのせて、どう評価されるのか。これはやってみないとわからない。そこに週刊連載のライブ感がどう作用するか。ストーリー重視とはいえ演奏シーンは最重要なので、ここの演出に驚かされたい。そこまでやった上でアンケートが取れないなら、もうそれは需要が無かったということで。
連載前の印象
新連載・最終回の感想一覧
『星交O者』第5話「焦ってよ、オクトちゃん」の感想
第5話「焦ってよ、オクトちゃん」
感想
開幕夢オチ。オクトちゃん敗北IF。天井が壊れてない。もしかして、全部夢?あのバケモノを倒したのも、オクトちゃんが生き返ったのも?そんなことはなく。オクトちゃんは朝から元気。
朝食。おにぎりだらけ。パパに違和感。異形のオクトちゃんを受け入れているというか、死んでいるものとして扱っているというか。でも、見えてるっぽいしなあ。
↑も含めて要点まとめ。よおたくんはまめである。要するに、ムゲンの民絡みの出来事が無かったことになってる。オクトちゃんの姿も不自然には映っていないようで(いちおう裸なんだけど服着ないのか?)、よおたの考察は妥当かな。「どっちでもいい」と流しているが、「誰が」「どうして」「どのように」という謎は残る。ムゲンの民にはそんな力無いみたいなので、何者かの作為によるものなのか。宇宙の修正能力なんかはありそうなところ。
問題なのはオクトちゃんの身体について。昨日も突発。いきなり戦闘になったら勝てる保証は無い。ムゲンの民は何も知らない。彼らにとっても今回はイレギュラー。わからないままなのに、超異常は街にあふれている。きゃぱオーバーしちゃう気持ちもわからなくはない。
話し合いで解決。バトロワを前提とした、平和的秩序が構築された可能性。バトロワならば、勝ち残るのは危険で強いやつらなので……。
そんなこんなでごたごたしていたら、明らかに危険そうなおじいさん。右腕は欠損し、ムゲンの民がサングラスのように。口の中が真っ黒なやつからは逃げるが吉。
どう考えても危険な格好なので警察官が呼び止める。も、老人が警官の心臓を指さすと警官が絶命。寿命を奪う能力なのか?
そのまま追いかけっこ突入か。人型なのがせめてもの救い。さて、どうなる。
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『エンバーズ』1話・2話・3話の感想
『エンバーズ』原作:車裂圭 作画:西井聡太郎
- 1話の感想(WJ10号)
- 1話掲載週のジャンプ全体の感想
- 2話の感想(WJ11号)
- 2話掲載週のジャンプ全体の感想
- 3話の感想(WJ12号)
- 3話掲載週のジャンプ全体の感想
- 序盤のまとめ
- 連載前の印象
1話の感想(WJ10号)
お決まり&王道も、満足度高い。
さて新連載。冒頭からアウトローとエリートの対比。結構よくある、不良上がりのフィジカルエリートがスポーツを始める系。
話。テンプレの範疇。ライバルキャラの見せかたも含め、展開は真っ当。ただ、テンポが良く情報量が多い。特に、主人公こと灰谷はかなり詳細に描写されており、丁寧な作りになっていると感じる。モノローグの入れ方、内容にセンスが光る。最後2頁なんかは始まりを感じさせつつもかっこいい。
灰谷をサッカーに引き込んだ押見先生のキャラクターも良い。外見はともかく、謎の余裕とサッカーの実力がかっこいい。今後の掘り下げ求む。
1話単体で言えば、灰谷がサッカーに引き付けられた理由付けはやや貧弱で、どうしてもテンプレを追っただけに見えなくもない。ただ、令和においてこんだけコテコテのテンプレはむしろ「アリ」なんじゃないかなと。184がよくサッカーを知らないので、指摘されているらしき粗もそんなに気にならない。
絵。丁寧。やや首が長いか。まあ、そんなに気にならない。頭身が高く、最後に高校入学したのにびっくりしたくらいには大人びて見える。キャラデザはジャンプとしては地味か。「じわじわおもしろい」系がなぎ倒されていくのがジャンプ(『アスミカケル』ですらジリ貧だった)なので、内容・作画どちらか一方はインパクトを残したい。サッカー部分のファンタジーが薄そうなので、そこだけ怖い。
ただ、1話時点で出来ることはやっていると思う。ここからが腕の見せ所。
1話掲載週のジャンプ全体の感想
2話の感想(WJ11号)
ん。
灰谷がサッカー部に入部しようとするも、勘違いでサッカーバトルへ。身体能力を発揮し、DFとして認められる。1話で戦った因縁のライバルがストライカーにいて……で〆。
正直、そんなに書くことがない。テンプレ感が強い1話をそのまま繰り返しただけのような。灰谷は1話の試合から特にサッカーの練習してないみたいだし。勝負に関して見ておく部分は絵だけじゃないかな。絵はうまい。爽快でサッカーに合う。
2話目にしては、キャラクターはマネージャーふくめて多めかも。これからの掘り下げには期待。ガワは揃ってきたので(ポジション的にあと8人は新キャラ出すのか?たいへんだあ)?次は中身を充実させる番。
サッカー中の絵面が地味なのは……まあ、キャラクターがいっぱい出てくれば何とかなるだろう。
3話でどう動くか。
2話掲載週のジャンプ全体の感想
3話の感想(WJ12号)
なんかちぐはぐ。
話はAチーム選考会の導入&新キャラ顔見せ。
キャラクターの見せ方は結構良いと思う。キャラを動物になぞらえるやり方は視覚的にも感覚的にもわかりやすいし面白い。現時点では蛇、鷹、狼、犬、亀、蛙、鹿、雑魚。動物園みたいでにぎやかなチーム。バンバン選手を出していかなければならないサッカー漫画において、新キャラの投入テンポ自体は順調だろう。
絵も安定している。動物の描画も精緻。週刊連載でも余裕がありそう。
ひっかかるのは、この高校が「強豪校」なこと。灰谷くんがちゃんとしたサッカーの練習をしていた描写は無い。なのに、「ワンチャンありまっせ!」みたいな感じでAチームへ飛び級できるという展開は、意図を掴みかねる。未経験者を一軍で試合にバンバン出したいなら弱小校なほうが自然だし、強豪校で話を進めたいならCチームからの成り上がりを軸にした方が自然。今週の展開でAチームに行ってもリアリティが無くなるだけのような気がする。
現役JK監督も、強豪校ならおかしくないか?これも古豪、弱小校でやるべき設定。何を考えているのかよくわからん。
この路線ならば、どういう展開になっても説得力とリアリティを大事にしたい。
3話掲載週のジャンプ全体の感想
序盤のまとめ
絵は良いのに話が今一つ。
ファンタジー路線ならハッタリを、現実路線ならリアリティを。現時点ではどっちつかず。
原作担当には一層の奮起を期待。
連載前の印象
新連載・最終回の感想一覧
『白卓 HAKUTAKU』最終回の感想&総評
石川光貴先生、お疲れさまでした。
最終回の感想
さて最終回。結果としてはぶつぎりエンド。まあ、「俺たちの戦いはこれからだ!」になるのかな。
184としては、先週のヒキから最終回になるのは予想外だったので(てっきりまだまだ続くものかと)、こうなるのは仕方ないと。どちらかといえば、無理やり物語を終わらせない、誠実な対応のように思える。
相変わらず演出面は微妙だが……(細かいが電子版441頁、能登さん古文は使ってない気がする。ただ、そんな指摘を他では未だ見たことがないので、184が古文と現代文の際をよく存じていない可能性がある。あなや、返す返すも口惜し。)。
なんか最後のオチは作者が自分に言っているようにしか見えないんだけど、まあいいか。
総評
まず、作品について。公式からのあらすじはこんな感じ。
1人遊びが得意な高校生、日隈橙はある日、高校にずっと来ていなかった同級生・能登來暇と出会い、クラスを沸かすためのゲーム作りに巻き込まれる。アイデアを振り絞り、困難を乗り越え作ったゲームがクラスに遊ばれたとき・・少年の日々は動き始める!週刊少年ジャンプが贈る2人の高校生たちの青春ゲーム制作物語、開幕!
さて、なかなかな掲載順になっていたのは周知の事実として。テーマがゲーム制作。これはかなり難しい題材だったと思われる。読者に作り手の気持ちを味わって欲しいのか、プレイヤーとしてゲームを楽しんで欲しいのか。この部分は別にゲームじゃなくても、なんならそれ以外のほうが描きやすそうだ。ふつうの人にはゲームがどうやって作られているのかが直感的には伝わらない。ゲーム作りは、漫画、音楽、絵画、映像……既存の「クリエイターもの」とは、ひとつ距離のある題材だったと思われる。
そして、これはもうどうしようもないが、「作中作は面白くない」。が、作中では面白くなければならない。ここで読者と作中の乖離をいかに抑えるかが、このジャンルのキモだと思う。
個人的には、本作の作中作は結構面白そうだったし、説得力もそこそこあったと思う。ARのゲームも、学生が作ったにしては完成度が高いし、審査に出す流れとしては理解はできるかなと。だが、この作品は根本的に縦軸の魅力が致命的に欠けていた。大目標はあるが、ゲーム作りにおける成長とは何かわからないまま話が続くので推進力がない。縦軸の繋がりを感じないから展開が場当たり的、ご都合主義に感じる。問題が綺麗に解決しなければ、カタルシスもない。
という感じで、物語そのものというか、物語の見せ方に欠けたものがあったという部分に難しさがあった。作品全体が「なんかズレてる」ように感じたのは、物語全体の演出(ここでは広義の演出)に足りない部分があり、物語への信頼を獲得できなかったからであろう。
キャラデザ。能登さんはいい感じだが、男が地味。キャラの外見、特にゲームクリエイターが派手であれとは言わないが、ジャンプで連載するので。メインキャラクター2人の役割分担も煮え切らず。せめて能登さんに「明確な役割があることを示して」欲しかった。ここも演出かなあ。
狭義の演出に関しても、ちょっと古いように感じた。古いだけならいいんだが、痛々しいのはまずい。ただここは本人のセンスだからなあ。時代が合うのを待つしかないのか。
ちょっと辛口になってしまったが、何かひとつでも武器になるものがあれば、熱狂的なファンがついたかもしれない。物語の見せ方を失すると恐ろしいことになると、身をもって知らしめた作品であった。
新連載発表時の印象
序盤の感想
最終回掲載週の全体の感想
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『星交O者』第4話「ぶっこわそうね、オクトちゃん」の感想
第4話「ぶっこわそうね、オクトちゃん」
感想
さて冒頭。怪獣の尻尾にくっついていたムゲンの民は粉々に砕け、願いのエネルギーは光に帰する。逆モヒカンおじさんも斃されたわけではなく、願いによる変身が解除された状態に。
わるぐち。結構根に持つタイプだ。2ページ最後のコマ、オクトの左は断ち切り線で見切れたか。
生まれる!なかなか攻めている絵面。1話冒頭からぽこぽこ湧き出ていた、顔のついた肉の細胞が活性化して、左腕を復活。どうやら、自らを含めて24体のムゲンの民が飛来して願いを叶えたという。ひとつの宇宙に願いはひとつ。許容量を大きく超えた飛翔体たちの到来によって、あの怪獣を倒しても左腕分しか願いが取り戻されなかったと。
まず、前話での取り違いを訂正しておくとすると、どうやらオクトの身体が奇妙な形状になったのは「願い同士が近づいたから」ではなく、「同じ宇宙に多くの願いが叶ってしまったから」っぽい。
前話の描写をうかがう限りでは、よおたの願いに呼応してオクトが攻撃した。いわば2人の行動が果たして結実したことで、左腕が生み出されたと捉えられる。こういうところもタイトルにかかっているのかなあと。
ここで気になるのが、願いが「完全」に取り戻されるシステム。今回オクトが左腕を取り戻したのは、「自らで他の願いを潰したから」なのか、「世界の願いの総数が減ったから」なのか。おそらく前者かなあと思われるが、もし後者ならばバトロワってことになる。
10頁からの異形の表現に注目。過去作『オクリコ』に出てきた化物たちのような、書き表せない気持ち悪さの羅列は一のヘ先生の技。それにしても、思ったより世界がめちゃくちゃになってるなあ。学校云々やってる暇はなさそうだ。
化物たちの描写からわかるのは、ムゲンの民たちが叶える願いの性質。カネが欲しいとか、栄誉を手にしたいみたいな現実的なものではなく、非現実的な、一般からすれば異様な願いなのかもしれない。そう考えると、よおたの願いはだいぶ現実的なほうかもしれない。
よおたの心が折れかける。そりゃよおたは普通の人間なので、化け物退治なんて命がいくつあっても足りない。それに、「夢バトル」。このまま推し進めていくならば、他人の夢を蹂躙することになろう。
だが、やはりオクトちゃんの言葉がよおたを一歩先へ突き動かす。眼前に広がるのは、2人が追い求めていた「超異常」そのものではないか。よおたにとってオクトは「願い」であり「光」であり、そして2度と失いたくない存在である。超友が超友であるために、みんなの夢はぶっこわされなければならない。
日常パートとか挟むかと思いきや、バンバン戦いそうな展開でワクワクしている。
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週刊少年ジャンプ(2025年10号)の感想【エンバーズ開始/白卓最終回】
週刊少年ジャンプ新連載について(2025年1月)【エンバーズ&Bの星線】
新連載が来るらしい。しかも2つも。……ん?ふたつ?
①『エンバーズ』原作:車裂圭 作画:西井聡太郎
10号からの新連載は『エンバーズ』。原作を車裂圭先生、作画を西井聡太郎先生が手掛ける。
まず作者陣について。車裂先生(……すごいペンネーム)については、検索しても「何一つ情報が出てこない」という情報しか出てこないので、おそらく新人or仮名の作家さんだと思われる。まあ、後者か。
西井先生も新人だと思われる。「マガポケ」にて読切『フリーランフリークス』が掲載されている。
読んでみた。なるほど。躍動感が重要なパルクールを題材とするだけあって、シャープで爽やかな絵だ。実力を感じる。最近の新連載だとあんまりこういう絵はないから(そもそもスポーツ系が久しぶり)、感覚としては新鮮かもしれない。
ジャンルは「燃え上がる高校サッカードラマ」。なんと!ジャンプでサッカーを!?
……というのもジャンプで連載したサッカー漫画はことごとく短命らしい。いわば、呪われたジャンル。他雑誌では某青いやつ(未読)が結構音に聞くものの、たしかにジャンプだと『キャプテン翼』くらいしか知らないや。
更に、あらすじ部分には「喧嘩最強」「不良」の文字が。スポーツものと不良は食い合わせが良いのだろうか、よく聞くような組み合わせ。某任侠ものもトーナメントを始めちゃったくらいには、ジャンプにおいてそんなにウケが良くなさそうだが、果たして。
ただ、競合の面から言えばかなり有利。現在の連載陣でまともにスポーツをしてるのは『アオハコ』くらい。ジャンルからして票が被るとは思えない。良い展開を最初に持ってこれれば、潜在している読者票を総取りできそう。
修羅の道を突き進む雄姿を刮目せよ。
2025年1月31日追記:こんなツイートが。
来週号の週刊少年ジャンプにて、ブルーロックの元スタッフで躍動感あるキレキレ背景を担当してくれていた西井先生作画の新連載「エンバーズ」始まります
— ノ村優介 Yusuke Nomura (@nomnii) 2025年1月28日
…そうです、サッカー漫画です!
完全に我々を潰しに来てます、西井先生恐ろしい子!
皆様ぜひぜひ来週よろしくお願いします⚽️ https://t.co/mPuG9Yyeau
……おもいっきりじゃないか!!アシスタントとはいえ、マガジンからの引き抜きみたいなもんじゃないか。さて、どうなる。
『エンバーズ』1話の感想
②『Bの星線』林守大
11号からの新連載は『Bの星線』。林守大先生が手掛ける。
林先生は週刊少年ジャンプ(2023年19号)に『妖精の飼い方』を掲載。その前には第16回(2022年)金未来杯エントリー作として『LIFE LIAR FROM HELL』を掲載している。
病室でお見合いするお嬢様と壮大な嘘をつく男の話
— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) 2022年10月11日
「LIFE LIAR FROM HELL」林守大
1/11#J金未来杯 #wj45#LIFE_LIAR_FROM_HELL#漫画が読めるハッシュタグ #新作読切 pic.twitter.com/Ru1MESrqph
ジャンプラにも読切『GO BACK HOME』が。
読んでみた。いずれもスケール大きめなストーリーがおいしい物語。それにしても良く出来てる。絵柄はシンプルで、目立たないものの物語を引き立てる。おすすめは『妖精の飼い方』。ショートショートみたいで好き。
以下、ジャンル等詳細が判明次第追記予定。
さて、ジャンルは「再起のピアニスト成長譚」。ほお。
「音楽もの」、ピアノを題材にした漫画はジャンプの直近だと異形の傑作『PPPPPP』か。比べられるとかなり大変だなあと思いつつ、ちいちゃなあらすじ欄にも「元天才ピアニスト」とある。まあ、ほぼラッキー。
そうなると、演出をどこまで誇張させるかが重要になってくる。ファンタジー路線なら『PPPPPP』に勝つのは大変だろうし、かといってキャラデザ的にリアル路線が来るのか微妙なところ。とりあえず、始まってみてのお楽しみ。
競合。なし。ジャンル的には穴場なので、いかにコアなファンを獲得できるか。でも、『PPPPPP』で無理だったハードルを越えるのは至難の業だと思う。
『Bの星線』1話の感想
あの……
新連載が2つ。ということは、普通に考えれば現連載陣からは2作が連載終了ということになる。8号で『夜桜さんちの大作戦』、9号で『アンデッドアンラック』が完結。ということは……下位作品がそっくり生き残るということに。
そうなんだ。へえ。主観で申し訳ないが、そろそろ厳しいと思っていた2、3作が更に生き残ることに。あまりにも苦しい順位の作品は早めに降ろしてあげるのもやさしさのひとつの形だと思っていたので、この沙汰はなかなか。(こっから変則で新連載が来る可能性もあるのでそんなに気にすることでもないか)
2025/02/04追記:10号で『白卓』が完結。てことで一件落着。
皆さんの目にはどう映る?
新連載発表週の感想
新連載・最終回など個別記事の感想一覧
週刊少年ジャンプ(2025年9号)の感想【アンデラ結婚END】
- 『逃げ上手の若君』松井優征
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『アンデッドアンラック』戸塚慶文
- 『カグラバチ』外薗健
- 『ひまてん!』小野玄暉
- 『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
- 『ルリドラゴン』眞藤雅興
- 新連載について
- 先週の感想
- 次週の感想
『逃げ上手の若君』松井優征
時行の婚期。少年誌ではやりづらそうなテーマだが、『逃げ若』は郎党含めがっつりやる姿勢だったので。松井先生こういうの好きそう。その上でホントにやりづらい伝承を「ゴシップ」で処理するのは賢明。
鈍感系主人公たる殿への必死の諫言。こうかはばつぐんだ!
ネットで軽く確認しただけでも、複数の正室を持った例は結構あるみたい。まあ、正室は戦国時代だと、家格とか家の関係が大事で考慮されたと聞いたことがある。もしその流れが遡ること鎌倉末期から存在していたならば、鎌倉幕府執権殿の正統後継者の正室がよくわからん便女だったりしたら凋落もいいところだが、まあ、幸せならいいんじゃあないかな。
『ONE PIECE』尾田栄一郎
まさかのシャンクス別人説(シャンク説)が大当たり。兄弟にしては顔が似ている&年齢差がないので双子か。またルフィたちの障壁が一枚増えた。ホントに終わらす気ある?この漫画。
『アンデッドアンラック』戸塚慶文
戸塚先生、お疲れ様でした。
『夜桜』と並んで中堅としてジャンプを支えていた作品。その特徴は、スピード感と類を見ない程に練り込まれた展開。
特に序盤のテンポはすさまじく、あれよあれよという間にUNION加入へ。リアルタイムで追ってなかった184は単行本で読んだが、加速度的に広がっていく世界と物語はとても魅力的だった。それに加えてUMAだの理だのラグナロクだの、何度読んでも読み切れないような設定の数々。どんだけ構想練ってたんだよってくらい。
ループによって物語が一転するのもよく考えられていた。アンディの物語から風子の物語へ、一週目と二週目で違う味が楽しめた。一週目では出番が少なかったジーナやニコが、二週目で活躍したのも良かった。キャラクター数はかなり多いが、ちゃんと見せ場を作ろうとしていたことは好印象。
否定能力はかなり抽象的で、自由度のあるバトルを繰り広げる上で効果的。強化要素も能力の再解釈→「魂」の理解と、システマチックでよく練られている。
最後のほうはやや巻き気味だったと思われるのが、少し残念で、(十理が出てきたくらいから顕著)、敵味方、各々の見せ場が省略されたと思われる。サンが比較的あっさり倒されてしまったのは惜しまれる。
さて、最終回。恋愛というよりかは戦友の方向性で信頼し合っているような二人。遅刻しながらも結婚式には出席(お前らの式なのに)。「結婚は人生の墓場」なんて言うけれど、ふたりにとっては「最高の死」だったのかもしれない(アンディも風子も結婚をそんな風に考えなさそうなのがネックだが)。
次回作も楽しみにしておきます。
『カグラバチ』外薗健
京都殺戮ホテル。☆5つで。
『ひまてん!』小野玄暉
擬音がうるせえ。褒めてます。ぬるっと妹弟出てきてるのもなんかおもしろい。
『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
お顔の変滅がいつの間にか治っている。よかった。
『ルリドラゴン』眞藤雅興
さすがに炎吐くのはまずい気がしてきた。ルリちゃんの性格が今より多少悪かったら今頃傷害事件に発展していたかもしれない。
内容自体はゆるくて非常に良かった。
そういや、第18回金未来杯は『信号オールレッド』が優勝。おめでとうございます。
それと、四谷啓太郎がジャンプラから脱走してた。ちゃんと檻に閉じ込めといたほうがいい。
新連載について
新連載の予告も来たぞ!
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『星交O者』第3話「潰してよ、怪獣」の感想
第3話「潰してよ、怪獣」
感想
いきなり現れた怪獣。顔に片手がめり込むようなフォルムで、尻尾の先にムゲンの民がくっついている。結構キモい。こいつも願いを叶えた者らしい。「一つの世界に」「狩場」のワードからして、平行世界の存在がほのめかされる。
オクト。右目はムゲンの民のようにとろけて、下半身はかなり地球外生命チックに。願いと願いが引き寄せられて、形状を保てなくなったのだろう。意識というか意思も消え、人形のように。
肉片鉄砲。豊かな擬音で画面が楽しい。
場面変わって、怪獣が人間だったころ。映画の特徴は、全く違う人生を有する人たちが、同じスクリーンで(ほぼ)同じ体験を経ることができるところ。映画の持つ緩やかな共有と一体感によって寂しさを紛らそうとするのは、社会との繋がりを求める彼の願望を趣味に昇華できており、好印象(?)。ただ、それでも人生はもう十分。どうせなら死ぬ時も、映画を観るように同じ体験をいろんな人にも。
……お財布盗んでた。逃走中にポップコーン&ドリンクまで買って映画を観る余裕と、呆気なく捕まる詰めの甘さ。なんとも言えない。でもドラム缶詰めにされちゃうのはだいぶですなあ。
「みんないっしょに潰されろ」。の願いにもかかわらず、自身が怪獣の姿になっている。これで「怪獣に殺してもらえる」って思うのもちょっとずれてる気がする。
これはおそらく、思っていることと真の願いが違うからなのでは。切迫した中で発せられた「俺だけが不幸なのは嫌だ」の台詞からも、「他人も俺と同じように不幸になってほしい」という嫉妬の成分が多かったんじゃあないかな。それをムゲンの民は形にした。
それか、本来の願い――みんな一緒に怪獣に潰される――は叶いそうだったんだけど、よおたの願いも叶いそうになったことで願いが歪んで崩れた可能性も指摘できる。願いによって復活したオクトもこいつが近づいたらとろけ始めちゃったし(=願いの崩壊)、こいつもそんな感じだったのかも。でも、描写的には前者が有力か。やや身勝手な性格に描かれてるしね。まあ、敵役の救いの無さとしては十分でしょう。
よおたとオクト。心が折れそうになったが、オクトの声で決意を固める。回想描写的には、よおたがオクトを殺した、みたいなのはなさそう。さすがにね。ただ、偶発的な事故だったかはわからない。
「最強なんだ!」。熱い。24頁は同型コマ四つ、絵を中央に置いて台詞を左右に振り分けることで視線が左右に振られるので、速度が出て躍動感が生まれている。そこからの半見開き→見開きの決めゴマも、台詞を左右に挟む、24頁と同じ形。バトル漫画の文法が十分に効いておりカッコいい。タッグものとしての熱量が独特の世界観と両立しているのは見事。細胞が分裂し、初対面のときに投げたハンマーを生成。怪獣に負けないスケールで投げつける。
よおたのオクトへの矢印が一貫して「超友」なのに注目。というのも、「よおたの願いによって生き返ったオクトは本当にオクトちゃんなのか」という問題がある。今回の描写からすると「強くてかわいい最強のオクトちゃん」として、変身しているような。
そうだとしたら、オクトちゃん自身の意識ってどうなるんだろう。もしかしたら、今のオクトちゃんは「よおたの願い」にあるオクトをエミュレートしただけの、中身のない存在なのかもしれない。そうなると今後の展開が苦しいものとなりそうで、ちょっとワクワクしてきたなあ。
「俺だけが不幸なのは嫌だ」。ムゲンの民の重複による「願いバトル」は、願いと願い、エゴとエゴのぶつかり合い。人の醜い部分が隅々まで映される。
クズをどこまでもクズに(露悪的に)描いてから、そいつらをめためたに懲悪するのはジャンプラのトレンド(さすがにそろそろ食傷気味だが)。一ノへ先生も意識して描いてたりして。あと、「映画」もジャンプラ好きだよね(たぶん某作家と某編集の印象が強いと思われる)。「映画」「クズ」描写でキャラ付けされたこの怪獣が、最初の敵として現れ、倒される。このことの意味を深読みするのも悪くないが、それはまあいっか。
ともかく、ハンマーで粉砕され(腕ごと投げたのね…)、彼の願い、もとい欲望も霧散。尻尾の先についていたムゲンの民もヒビが入って退場か。
今週でようやく作品の方向性がはっきりと見えてきた印象。楽しくて感想が次々出てくる。もう来週が待ちきれないくらい。184の好きなちょうどいいところを狙い撃ちしている。面白い。楽しい。
前回の感想
今読んだら支離滅裂で笑った。まあ、これはこれで。
一応こっちも。
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週刊少年ジャンプ(2025年8号)の感想【夜桜さんち大団円】
『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
ちゃんとデスカラスが強くてよかった。宝石の加工が追い付かないほどの実績。一周回って玄人っぽくて良い。
『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
よかった。大団円。
権平ひつじ先生、お疲れ様でした。
ついに完結か。思えば184がジャンプを読み始めてからずっと誌面にあった存在。とにかく安定感のある作風。話はスタンダードな少年漫画の文脈を踏襲した正統派。だからこそクセのある演出が光る。
本筋が「夜桜家」で一貫していたのが良い。世代交代も展開に心地よい刺激をもたらし、それでいてそこまで引っ張らないで完結へ向かったバランス感覚は素晴らしい。まあ、いきなり子どもが生まれててびびったけど。『ドラゴンボール』なんかは三代目までやってんだから当時の読者の反応はどんなもんだったのか気になるなあ。
夜桜一家のキャラクターも曲者揃い。権平先生のサブカル描写というか、「なんか作者が描きたいこと描いてそう」みたいな部分は独特な演出として味があってよかった。四怨とか嫌五とか。そんなに寒くならずに、いいアクセントで収まっていたと思う。凶一郎や百のキモさもクセになる。
五年間(しかも休載なしで!)、ジャンプを地味ながら着実に支えてくれた本作。なんかまだまだ続けられそうなので、たまに番外編で遊びに来てくれても嬉しい(もちろん、新連載も期待しつつ)。
『逃げ上手の若君』松井優征
ダイジェスト回。一気に年月が過ぎ去る。
観応の擾乱の嚆矢。室町幕府のつかみどころの無さはきっと尊氏らがぐだぐだ内戦してるところから始まっているようにも思えてくる。今週の尊氏はいつものカリスマが消え失せており、非常に情けない。
土岐。上皇さまにやっちゃったらねえ。どれだけ個人の武が優れていようと周りが付いてこないでしょう。理解不能の奇行ではあるが、ありえないほどの愚行で、幕府の立場からは一考の余地も無く〆。直義くんが処刑するのは是非も無し。
さて。若がそっくり顕家さまみたいになってしまったので、来週のラブコメ「本番」パートも期待していいですか。巻頭カラーでかっとばせ。
『ウィッチウォッチ』篠原健太
シリアスで下がったアンケートを元に戻す露骨な一話。露骨。
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『星交O者』1・2話の感想
こんにちは、みなさん。
先週1/12(日)から一ノへ先生の新連載が始まりましたね。その名も『星交O者』。
めちゃくちゃ面白い。
先週から感想をどうにか描こうとしていたのですが、184の拙文と知識不足ではこの漫画を紹介できそうにないと頓挫。でも書きたい。なので、前回の感想企画だった『つばめ』の記事よりは肩の力を抜いて、思ったことや考えたことを自由に書いていこうかなあ。と。こんなの読むより『星交O者』を読もう。
特にこの記事は半ば殴り書き(全然文章がまとまらない)。184の言いたいことを感じ取ってくれ。
感想未満のなにか
本作のジャンルとしては、「シン感覚ファンタジー超友戦記!!」。らしいけども、読んだ限りでは「SF&セカイ系」のにおいを感じる。
184はSFもセカイ系も全然知らないので、オマージュ元とかセオリーとかそういう話はできない(さすがに2話最後の『メイドインアビス』はわかった)。当面は引きずられながらで、頑張ってついていくことにする。
一ノへ先生は読み切りの時点で注目してた。お気に入りは『ヨイトピア』。
独創的なクリーチャーのデザインと、圧倒的な構成力。『ヨイトピア』には救いの無さも加わる。
さて、1話・2話通して言えることは、やはり画面作りが抜群。コマ割りも良いし、ほどほどに囚われないのも好き。
そもそも、話の筋は非常にわかりやすい。屋日ようたと八四多オクトが出会う。オクトちゃんが死ぬ。→宇宙人が生き返らせる。→別の宇宙人が攻めてきた!?
というもの。話がシンプルだからこそ、装飾としての演出が輝く。
特に、吹き出しがコマに独立して跨っている部分は、同場面を別の画角から描写していることを示す符牒。秀逸。両話ともに文量はやや多いくらいだと思うが、このアイデアによって画面に躍動感が発生している。
キャラクターもめちゃくちゃ好き。「超異常」で結ばれた理想的(?)幼馴染関係は、一ノへ先生の過去の読み切りにはない新しい関係性で、「羨ましい」と「実際巻き込まれたらめちゃくちゃ面倒そう」の狭間にある絶妙な感情。関係性の魅力は十分にわかるけど、感情移入とまではいかない。だから、オクトちゃんの死に対して適度な距離感を保てて、急展開もスッと飲み込みやすい。
↑なんかぐだぐだ言ったけど……オクトちゃんが好きです。
この作品のsexualな要素について。明らかに狙っていると思われる。そもそも、タイトルに「交」、読みに「せいこう」が偶然入るわけないのだ。
オクトちゃんは一人称「俺」だし、ようたはセーラー服着てるしでジェンダー的な何かだった可能性はあるが、もっと物語にかかわる要素がある気がする。
来週でバトル展開になったときに何かしら仕掛けがある可能性も。まあここら辺も注目ですな。とりあえず今週は、オクトちゃんとようたの距離の近さにドキドキしておくとする。
というか、ムゲンの民にとって「願いを叶えること」が○○○に例えられるなら、今のオクトちゃんって「願い」を叶えたムゲンの民とよおたによって生まれたようなものじゃないか。すごいことがジャンプラで起きている気がする。
まあ、ジャンプ+は「少年」を冠していないのでエログロに関しては審査が通れば青天井。好きなだけ暴れていただきたい。
2話16頁「ムゲンの民」説明文字起こし
2話目、16頁のムゲンの民のベラベラ、気になるよね。ちょっと文字起こししてみたので参考に。
内容的にはがっつりSFなので、詳しい人の感想などを見ながらいろいろ考えていきたいなあ。
まあ、こんな感じでゆるく毎話書いていけたらな、と思っている。もうちょっと秩序をもって。もうちょっと気楽に。
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『星交O者』2話16頁「ムゲンの民の説明」文字起こし
概要
2話目、16頁のムゲンの民の説明、気になるよね。演出としても意欲的で非常に良いが、こんな細かい部分読むやつ……いないだろ……。
ちょっと文字起こししてみたので参考に。範囲は「ベラベラ」が濃くなって判別不能になるまで。Googleレンズの力を多分に借りました。忠実に書き起こしたつもりなので誤字などがそのまま反映されていることに注意。
結論から言えば、この後よおたくんが解説してくれる説明の通りなので別に読む必要はないのだが(文字起こしする必要も?)、読みたかったけど文字が小さくて読めない人もいそうなので。
読むなり、間を補完するなり、考察するなり。引用など、好きに使って。
(なお、改行・隠れて見えない部分の省略は/、不明な文字は□、文脈から推測した部分は〔〕で補った。)
本文
できるエネ〔ルギー〕/〔生〕命と進化または変化によって得た機能の方向性が大きく違い、君たちが構築し把握した物理法則との話で疑念が発生するとは思うが感覚的に/うゼ★なぜなら君たち思像生命は読んで字のごとく/)を像(肉/〔代〕名詞のような存在なんだゼ★・肉を噛みちぎるために、殺傷能力を高めるために牙を発生させより機能的に変化させる・敵対する生命に脅か/〔生〕存条件のいい環境へ移動するために翼を発生さ/せせる・生/より生存を強固なものにするために社会を形成する・満ちるため拡がるために美という価値観をつくり、それに沿った形態に変化する規模や方向〔性〕/はこれとかわらないモノなんだぜ★そして(/損傷も回〔復〕/つまるところ生存という必要性から生じるあらゆる問題が排された→(つまり)単体で生存が可能な我々ムゲンの民は個体数を増やす生存戦略に頼る/た→〔(つまり)〕社会や組織を形成する必要性がなくそれに〔付〕/略」や「/いんだゼ★つまり我々は単一の「願いを叶える」という原始的な欲求に実直に従っているにすぎないんだゼ★そもそも君たちが規定する魂=(や/〔ホ〕ルモンなど肉体的なバランスまたそれを維持するための欲/成され〔る〕/〔の曖昧〕で不安定な情緒を「心」と定義づけするのならば肉体的に完成された我々が持っている思考形態は君たちの定規で測れる「心」というものは存在〔し〕/〔ん〕だゼ★〔我々に存〕在するのは「願いを叶える」という強迫的/とえるな/の願いを叶えるために設計されたAIです」とプロンプトを与えられた人工知能(もしくは機械)のほうが君にはイメージがつきやすいきがするんだゼ★こうして/るが、君たちと真の意味で理解し合うこ〔と〕/能、人が〔岩石〕/〔い〕のと同じなんだゼ★つまりは我々は「願いを叶えるに活動する装置」、装置は君の友にも恋人にも敵にもならない目的にむかって聞くだけの存在におび〔え〕/〔ム〕ゲンの民の行動原理の安全性をおおよそ/に我々が願いを叶〔える〕/〔ない〕プロセスについても説明していくゼ★〔まず第〕一に、我々ムゲンの民=(は)「願いを感じる」機能があるんだゼ★これ=(は)君たちでいうところの美醜の/〔みたいな〕□□に近いんだゼ★いうなれば「臭いを嗅ぐ」と/官が備わっているんだゼ★こ〔れ〕/しておよそ1億□程度は機能し限□□□で□□□□〔有〕無程度は認識でき、郷里が近づけば願いの熱量・方向性などを感知することができるんだゼ★我々=(は)〔この〕/〔叶〕えるべき願いを探り、到達する★そして我々の□/選する★そうだった説明を忘れていたゼ★我々にも「好み」があるんだ〔ゼ★〕地位的な〔際〕もなく思想信条もない我々ムゲンの民は同個体と言っていいほどの同一性を保持しているんだが/〔い願い」〕というう嗜好だけがすべての個体で□/つまり我々は思考生命の願いを感知しタイプとして「ビビビッと」きた/□にしているんだゼ★断っておくが、我々ムゲンの民=(は)限定的なテレパシー能力しかないんだぜ★→(故に)〔によおた〕□〔の〕思考の100%が手に取るようにわかること/君たち=(は)プライバシーという概念を重要視するから、安心を提供す/情報を/おくゼ★そして今こうして話して〔いる〕のもこの機能の応用だゼ★我々=(は)対象にある程度の距離まで接近すると表層的な思考情報を感知できるんだゼ★これ=(は)〔た〕/が発話するとき、その内容=(は)全く無からその瞬間生じる〔もの〕/〔度〕の組み立〔てが〕脳内で行われる★我々=(は)/□□〔における表出〕を感知して認識しているんだゼ★だからよおたが我々に対して「伝えたい」と表出させない限り、よおたの思/できないんだゼ★逆も然り★我々に発話器官=(は)ないが、/と〔でこの〕/〔ともいう〕べきコミュニケーショ〔ン〕/〔ている〕★対象は会話に最適化された器官が備わっていなくても、脳派や電気信号の形式で理解させることができる★ちなみ〔に〕/=(は)ワタシという一個体が「よおたにとって最も適し、/故のも/□し情報量/□□願いを叶えるプロセスを整理して説明するぜ★1.願いにつられてやってくる★これ=(は)君たちが美味しそうな匂いに釣ら/に近づいていくようなものだゼ★我々もまた好みの願い/〔だゼ★我々の〕/によって願いを感じ取り 、成就させるために認識するゼ★3、我々が願いを成就させるゼ★残念ながらこの/□なロジックによってしか説明することができない★な〔る〕/□/このすべて=(には)我々も含まれるゼ★)が有する心は実際として相当な質量をもっているゼ★観測や計〔測〕/の生命がそれを無いものとしているが確かに心というも/□□〔うモノ〕/〔質〕量や熱量を有さずに物質(生命)を動かすほどのエネルギーを持つチカラ、外界からの刺激(特定個人の単一/外圧によって容易に形状を改め、その意思や形状、ベクトル/□質を変え/□〔というから〕/〔必〕ず漏れ出ることなく、君たちが定義する人格という型からおおよそはみでることのない安定性をもつ常に/その重大な不安定なままのココロが指向性を持った状態→(それが/だゼ★/□/□ージなんだゼ★君たちの願いがもし熱量・質量に換算されるならそれは超新星爆発を容易くこえるものに/実態として願い=(は)熱質量には変換されず関されず「ナイモノ」と〔な〕/〔る〕それはこ/□□〔される〕領域「(ガチガチスフィア)」だからなんだぜ★この領域(宇宙)=(は)悲しみより熱力第二法則が優先される、愛情より質/、いくら強く熱く思い願いでもそれそのものが世界を変質させることはあり〔得〕ない「総て/□□なんだゼ★我々ムゲンの民はそれらの原則を打ち消す力を持っているんだゼ★正確には「それらが適用されない宇宙を持って/んだゼ★この宇宙(ガチガチスフィア)と隣り合う薄皮一枚(しかしそれはとても巨きくて/〔ふわふわすふぃあ」〕が存在している。この宇宙では怒りによって火山が爆発し、悲しみによって雨が降り猜疑心によ/が現象になり夢幻が具現になる世界、我々ムゲンの民は宇宙と宇宙の間に/〔を持っているんだゼ★この力を使用すれば願いが持つ熱量は/〔エネルギー〕に変換され世界という/【以下略】
……このくらいで勘弁してください。
わかること
前半の能力の説明なんかはまあ省略するとして、
・ムゲンの民の能力は中立
・ムゲンの民は思考ではなく願いを読み取る
あたりは気になる。つまり、ムゲンの民は「願い」に反応する生命体だということ。「我々」と何度も言及されていることからも、ようた以外の生命体の願いを叶えるムゲンの民がいてもおかしくない。
あと、ムゲンの民が願いを叶える原理は、こう解釈できる。
・心および願いの熱量・質量はめちゃくちゃ大きい。
・しかし、願いは実際にはエネルギーには変換されない。宇宙(「ガチガチスフィア」)に流れてしまうから(熱力学第二法則)。
・でも、ムゲンの民はその原則を書き換えて願いがエネルギーを生み出すように作用できる(「ふわふわすふぃあ」の原則を適用?)
・願いの持つ巨大なエネルギーによって、願いは現実になる
みたいな感じか。
がっつりSFで、正直184が言及できる余地は全くない。ガチガチスフィアとかふわふわすふぃあとか、なにがなんだか。ムゲンは夢幻か。
てことで、あとは任せた。
『星交O者』1・2話の感想
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週刊少年ジャンプ(2025年6・7号)の感想【表紙分析&警官コラボ】
- 合併号恒例 !表紙分析のコーナー
- 『カグラバチ』外薗健
- 『悪祓士のキヨシくん』 臼井彰一
- 『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』×『超巡!超条先輩』秋本治×沼駿
- 『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
- 『超巡!超条先輩』沼駿
- 先週の感想
- 次週の感想
お久しぶり。
合併号恒例 !表紙分析のコーナー
毎度恒例!表紙分析!!!(2週ぶり2度目)
『週刊少年ジャンプ』は合併号のときに連載陣が集合するのだが、そのときのキャラクターの位置でジャンプ内の序列がわかるらしい。主観だけど、やってみよう。
今回のテーマは……なんだろう。よくわからない。カッコいいポーズかな?色彩はセピア調で陰影を強めに。先週と違って各作品一人ずつ。
さて。先週と同じく不動の帝王は『ONE PIECE』。 左右には『SAKAMOTO DAYS』・『アオのハコ』。下には『カグラバチ』が大きく。注目なのは『僕とロボコ』。大きさだけならルフィの次。めちゃくちゃ目立っている。映画効果か。
それに次ぐのは『あかね噺』・『アンデッドアンラック』・『夜桜さんちの大作戦』あたりか。特に言うことも無く。
その他は中堅・下位と続く。注目は『超巡!超条先輩』。ジャンプのロゴの上かつ単独で右上に。こち亀とコラボなので目立つ位置か。
ワンピ+三本柱の構図は先週と変わらず。ラブコメ陣も勢力図は変更なし。ギャグはまだまだロボコの時代。こんな感じで。
『カグラバチ』外薗健
センターカラー。この路線もカッコいい。ペルソナシリーズみたい。スーツのベタが一体となって大きな闇を作り出しているのが風情◎。
感想自体は久しぶりかも。学校編。こんな展開で始まるとはね。でももう外出ちゃった。学校編もう終わり?
バイクの女性がとにかくカッコいい。巻物からバイクも出てくる。便利。バイクから刀も出てくる。便利。
『サカモト』的な一話ながら、剣戟×ストリートファイトの新鮮さは十分。絵も落ち着いている。
『悪祓士のキヨシくん』 臼井彰一
掲載順がだいぶ上がって人気も上々。何週か続いた修行編も一区切り。
キヨシの「最強」はポテンシャル面。経験と感覚はまだまだこれから。成長型の主人公としては非常に良い設定に落ち着いた。独特のネーミングはいい味になってきているし、バトルは往年の『ワンピ』くらいポップで画になる。楽しいバトル。
『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将
三年後とは!急展開。落語とパリ、何かつながりがあるのか。それとも一旦落語から離れたのか。
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』×『超巡!超条先輩』秋本治×沼駿
謎コラボのお時間。冒頭から続くこち亀のメタ具合がなんともおかしい。ベーゴマプラモは世代じゃなかった。両さんなら確かにこういう細かいところに気づきそう(184が両さんをそこまで知らないので偏見)。
意外とノリが同じでスラスラ読めるのも良い。両者の歩み寄り方も、ぎこちなさは感じずぬるっと読める。昭和の先輩のセクハラには超巡もたじたじ。
19ページじゃ物足りないくらいの良いコラボだった。
『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
最近めちゃくちゃ良い。イチの向こう見ずだけどしたたかな性格が今回は良いように作用した。宇佐崎先生の絵。対峙する見開きの強さよ。顔が良ければ画面が持つ。
開幕ウロロ氷鮫で即ダウンは策としては微妙なので、そんなに魔法側は効いてなさそう。イチの顔も変滅してるし。
ヒーローは遅れてやってくる。「超天才みんな大好きデスカラスちゃん」さん。実力はあるらしいのでここでいい所を見せられるか。
氷鮫編とは比べ物にならないくらいの勢いの強さ。シリアス万歳。
『超巡!超条先輩』沼駿
コラボのせいでこっちも面白い。そりゃ両さん来てたら両さんのこと最初に話すでしょ。
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週刊少年ジャンプ(2025年4・5合併号)の感想【表紙考察など】
合併号恒例 !表紙分析のコーナー
第一回。恒例にしていきたい。
というのも、『週刊少年ジャンプ』は合併号のときに連載陣が集合するのだが、そのときのキャラクターの位置でジャンプ内の序列がわかるらしい。どうやっても主観でしかないが、やってみよう。
今回はぬいぐるみ風デフォルメ。縫い目の位置など、個性が出ていておもしろい。が、しっかり並んでくれていないので大きさから考えるか。
さて。不動の帝王は『ONE PIECE』で、中央に3キャラいるのはお約束。
次は『SAKAMOTO DAYS』・『アオのハコ』・『カグラバチ』の順だろう。キャラも2人。『サカモト』は他のキャラと離れて目立つ位置にいる気がするのでNo.2か。
その次は『アンデッドアンラック』・『夜桜さんちの大作戦』。物語の最後は近い。位置も良好で『ワンピ』のすぐ下……と言いたいとこだが『魔男のイチ』が間に挟まる。かなり期待されていそう。ちなみに、ちびキャラを携えるところも他と違うところ。『鵺の陰陽師』も、鵺さんがいるが端に追いやられている。
その次は『あかね噺』・『ウィッチウォッチ』あたりの中堅。位置的には『逃げ上手の若君』・ 『僕とロボコ』がそれに次ぐか。
そのほかは下位&新連載陣。先述したように『魔男のイチ』は位置的に特別感がある。
こんなもんじゃないでしょうか。
では、本編開始。
『カグラバチ』外薗健
絵がギリギリ。合併号でゆっくり休んで。
『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
最終決戦後のエピローグ。「桜の契り」を子供たちのために再現。第1話を振り返る演出がニクい。熱心なファンは嬉しいだろうなあ。作品を体現したような、安定して充実した大団円である。
『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
轢変進軍。素直にかっこいい。『FFX』のアニマが「地ならし」してる。いきなりスケールがでっかくなってしまった。
イチもたまらずウロロ特化の”氷鮫“で対抗。反人類と反世界、どちらが強いかの力比べ。
本編が少ない。両面宿儺。
先週の感想
次週の感想
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