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漫画の感想。週刊少年ジャンプ、新連載から完結作まで。+『対世界用魔法少女つばめ』全話完走。

週刊少年ジャンプ(2025年8号)の感想【夜桜さんち大団円】

『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ

ちゃんとデスカラスが強くてよかった。宝石の加工が追い付かないほどの実績。一周回って玄人っぽくて良い。

『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ

よかった。大団円。

権平ひつじ先生、お疲れ様でした。

ついに完結か。思えば184がジャンプを読み始めてからずっと誌面にあった存在。とにかく安定感のある作風。話はスタンダードな少年漫画の文脈を踏襲した正統派。だからこそクセのある演出が光る。

本筋が「夜桜家」で一貫していたのが良い。世代交代も展開に心地よい刺激をもたらし、それでいてそこまで引っ張らないで完結へ向かったバランス感覚は素晴らしい。まあ、いきなり子どもが生まれててびびったけど。『ドラゴンボール』なんかは三代目までやってんだから当時の読者の反応はどんなもんだったのか気になるなあ。

夜桜一家のキャラクターも曲者揃い。権平先生のサブカル描写というか、「なんか作者が描きたいこと描いてそう」みたいな部分は独特な演出として味があってよかった。四怨とか嫌五とか。そんなに寒くならずに、いいアクセントで収まっていたと思う。凶一郎や百のキモさもクセになる

五年間(しかも休載なしで!)、ジャンプを地味ながら着実に支えてくれた本作。なんかまだまだ続けられそうなので、たまに番外編で遊びに来てくれても嬉しい(もちろん、新連載も期待しつつ)。

 

『逃げ上手の若君』松井優征

ダイジェスト回。一気に年月が過ぎ去る。

観応の擾乱の嚆矢。室町幕府のつかみどころの無さはきっと尊氏らがぐだぐだ内戦してるところから始まっているようにも思えてくる。今週の尊氏はいつものカリスマが消え失せており、非常に情けない

土岐。上皇さまにやっちゃったらねえ。どれだけ個人の武が優れていようと周りが付いてこないでしょう。理解不能の奇行ではあるが、ありえないほどの愚行で、幕府の立場からは一考の余地も無く〆。直義くんが処刑するのは是非も無し。

さて。若がそっくり顕家さまみたいになってしまったので、来週のラブコメ「本番」パートも期待していいですか。巻頭カラーでかっとばせ。

 

『ウィッチウォッチ』篠原健太

シリアスで下がったアンケートを元に戻す露骨な一話。露骨。

 

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