- 『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
- 『アンデッドアンラック』戸塚慶文
- 『鵺の陰陽師』川江康太
- 『しのびごと』 原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大
- 『ひまてん!』 小野玄暉
- 『逃げ上手の若君』松井優征
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『魔男のイチ』原作:西修 作画:宇佐崎しろ
表紙&巻頭カラー。早い。
「対世界用魔法」だ!作画の宇佐崎先生は『PPPPPP』のファンアート描いてたよね。薄い要素からマポロ3号成分をひねり出す。
魔女完全ガードのインチキ特性持ちであるウロロより、実力で恐れられるこっちの方が強いのは明白。
「変滅」の脅威を感じさせる画力はやはり素晴らしい。あとはどれぐらい本筋をシリアスに描けるか。
『アンデッドアンラック』戸塚慶文
最終盤になっても展開スピードの変わらないただひとつの漫画。目の前で通り過ぎていった。そして来週「超クライマックス」大増センターカラー。まじか。
『鵺の陰陽師』川江康太
成ったな。
『しのびごと』 原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大
今週ではっきりした。『しのびごと』ラブコメ戦国時代緊急参戦。おいおい。ギャグ描写に光るものがある今作だが、こっち方面にも手を伸ばし始めたか。いけるかなあ。
爪をチェックするシーンはなまめかしい雰囲気があって妙に良い。温泉サービスシーンより良い。
やや『ひまてん』と展開が被りつつも刺客襲来。アクションへの自然な移行には定番だが技がある。
『ひまてん!』 小野玄暉
ネタ被りもなんのその。覇道を突き進む。
『逃げ上手の若君』松井優征
「真に正しい姿勢と狙いと騎乗で射れば」「当てようとしなくても当たるのだ」。『ジョジョ』の黄金の回転みたいな概念。ただ、改めて考えてみると、練習で百発百中ならば、練習のとおりにすれば必ず成功するのだ。練習を本番のようにするのではなく、本番を練習のようにするのが肝心。まあ、それができれば苦労はしない。貞宗の回答は脳に余裕を作ること。一理ある。
おがさわらさだむね。思えば幼少期から戦乱続き。敵同士なのに、まるで童と親のように親密で長い付き合い。時行がこどものようにはしゃげて甘えられる、最後の「おにごっこ」。
『ルバイヤート』は中世イスラームの詩集。よくぞ持ってきた。松井先生らしく、主旨が合致していれば時代も世界観も問わず採用するセンス。今年の大河ドラマ『光る君へ』も『シェヘラザード』と重ねる演出をしていて、奇しくも被る。
共感性が高い反面、時代劇とのぎこちなさは感じる。本作の「歴史軍記」とも「少年漫画」とも取れない曖昧な感覚はこういう演出があるからなのかも。まあ、この演出が松井先生の特筆なのは言うまでもなく、白眉であるのだが(184としては貞宗関連は淡白さは感じず関係性の構築には成功しているとは思うが)。
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