184

漫画の感想。

『対世界用魔法少女つばめ』22話の感想

第22話♡I KNOW ALL

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総理。もうちょっと早く教えてくれよ!色々書いちゃったじゃないか。でも、5話の最後にKOKOと一緒にいたのはKOKOを監視していたのかな、と思ったり。

…と思ったらまたフォルムチェンジ。最高責任者・I KNOW ALL。引幕たなびく舞台上にいるかのようなスポットライト。変な髪型よろしく音上みてえだな(←意外と音上は髪型奇抜じゃないのにこの印象はドンのせい)。

魔法少女と同じように特効薬が頭に突き刺さっているが、壊れている。潰れて見づらいが、「魔法少年」になってるな。魔法少年の事ならちょっと詳しいよ(1話の感想参照)。

よーく覚えてる。1話の心心ってもしかして、この人?つばめと心心は高校入学時に出会っていて、1話時点で高2。そうなると、この人は心心を1年演じていたことになる。あの高校もきな臭くなるし、相当大がかり。一体何のために?とも。心心がKOKOだとしても、普通に登校して一般人と接しているのもおかしくないか。となり、1話の心心がよくわからなくなってきた。

大罪の思念。総理の生み出した化学兵器、完全に持て余している。制御できないウィルス兵器は、すなわちウィルス。脳も都合良くいじられているので、いい子になっているが、だからこそ大罪の思念を生み出してしまう。かわいそう。総理をはじめ、政府が対応すべき問題なのでは。と思ったが、2000経ってんだっけ。じゃあ当時の総理と5話最後の総理は別人?うーん、わけわからん。

つばめが聞きたいこと聞いてくれたが、聞かずに消える。最悪なんだけど~。そもそもホログラムならなんでもあり。最高責任者を誰が演じようが、わからない。

たいやき。うまうま。泪の足、治ったようで良かった~。

大罪の思念がある神社。にいるあいつ。みそじには出せぬ目の輝き…。

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週刊少年ジャンプ(2024年17号)の感想

『カグラバチ』外薗健

嵐の前の静けさのなか、キャラクターが着々と雰囲気を高めていく様子にワクワクする。特有の奇妙なギャグもシリアスな空気が壊れない程度にちょくちょく役割を果たしていて、ニヤニヤしちゃう(ヒヤヒヤしないくらいにはハマっている)。チヒロの表情も良い。静かな見せ場を作ることに成功している。

そして、〆の楽座市の見開きよ。間違いなく物語の山場。どれだけ盛り上がりを作れるかで、今後のジャンプの勢力図が変わると思う。それだけの期待をかけてしまう。果たして。

『魔々勇々』林快彦 

コマで目線を隠す演出は目を引く。が、演出先行の感がある。優しい主人公路線は今どきだなあと思った。あと、「獅子凛々」の部分はてっきりタイトル回収かと。

『鵺の陰陽師』川江康太

スラマッパギ!圧倒的な安心感を誇る学校パート。ただ、今回は後半の墓参りもあってかセルフパロディぐらいに留めてあった。隊長との絡みも、財布の件含めてベタで引き締まった構成で、鵺っぽくなくて新鮮だった。

『ツーオンアイス』逸茂エルク 

今週で間違いなくひとつレベルが上がった作品。たっくんの深堀りとして、ここまでのものが見られるとは。

扉絵のウサギからして不穏だったが、とんでもない過去。ジャンプギリギリ。持つが者故の、察するに余りある苦悩。やはりフィギュアスケートが、「美しさ」が根幹にあるスポーツであることがその要因のひとつとなっていることは疑いの余地はないが、184的にはそれでも、「芸術」への昇華の道に進めている分、この苦しみは糧になっているとも考えられなくはない。そんな「明るい道」はまだ封じられていないと思ったが、、。

地獄の門をくぐったからこそ、美しさを求める代償に、「呪い」を振りまくようになってしまったということか…。そこまでされたら、救いを考えるのは難しいなあ。余計なことを入れ込む隙間がないほどに考えられている。

たちが悪いのは、悪になり切れていないところを自覚しているのに(=人間性を捨てきれていないのに)、やってることは極悪なので、もう取り返しがつかないところ(芸術に徹しきれないところ)。たっくんは影響力を持ち過ぎた。

この修復不可能な状況をどう少年誌的解決に持って行くのか、エルク先生の答えを静かに待つこととする。構成全体から美しさすら感じるような圧倒的な1話。

そういや、今更になって、コミックス表紙とか作中でつかわれる細い線と円が滑った跡なのに気づいた。遅い。

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『対世界用魔法少女つばめ』21話の感想

第21話♡KOKO

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開戦したのは西暦2100年。ビルがめちゃくちゃ。本土にまで被害が及ぶとはね。…2100年?

対世界大戦用ウィルス兵器KOKORO。特効薬ができたとはいえ、心も抵抗すればできそうなのに。まあ、負けちゃったら研究所も今まで通りにはいかないだろうし、従うのみか。

総理。「ふざけた名前」とか言ってるけど、変えたのお前じゃろ!

184はいろいろ思い違いをしていて、前話の最後に、心が量子ホロによってプールの中で早着替え(?)したのかと思っていた。つまり、総理=心。ただ、心に参戦を促した国家側に心がいるはずないし、この後の話しぶりや、心心の顛末などを考えると黒髪メガネは別人っぽい。が、そう考えるとこいつは心うんぬん関係なく総理だったってことになるし、うまくつながらない。

増殖。一個体一回しか行えない。じゃあ、残しておくべきなのは心心心心心…の最新版なのでは。古い方から使わないとね(本編よろしく、人権の介在しない議論)。←心も「消滅」してるし。

魔法少女化。世界のために戦う戦士。やる気が無くても心因性ウィルスまきちらす時点で強いんだから、本気になったら止まんないでしょう。対世界大戦用魔法少女KOKOへ。そもそも、特効薬があっても市民に被害が出ることが容易に想像できるような兵器、戦争条約とかで使っちゃダメとかあるんじゃないの。同盟国はついて来るのか。ついて来てないから「魔法少女」とかできるのか。

緋薔薇。吸収用サイボーグ。しかも使い捨て。本人にも伝えない鬼畜。おそらくつばめのような契約式だったのだろう。…つばめも吸収用?

あとここらへん、絵が気合入ってる。『PPPPPP』初期と比べて、主線が細くて

綺麗な絵になった。

思念自体に害はないが、KOKOが隠そうとしたから有害になる。このまえの泪のときと似た理屈。直感的にはよくわからない。あと、この説明だと大罪の思念がわからないまま。

最後の2ページ、とんでもない。戦争には勝って。うん。文明が崩壊して。は?同じような歴史を繰り返した。?????

つまり、作中の西暦は「崩壊してから」のもので、崩壊したのは空がこんなになってからだった…ということか。つまり。我々の感覚からすると、作中世界は西暦約4100年ということに。…あってる?

「同じような歴史を繰り返す」については、ありえないことなのだが、…そういうことにしておきましょうか。つばめと緋薔薇の言う地名が違ったのは、「偶然」、同じ場所に、同じような、同じ呼び方をする地名ができたということで。非薔薇たちは2000年くらい空にいたからね。

…大分駆け足ながら、根幹が見えてきた。ただお話がどこへ行くのかはよくわからない。どこまでの話を構想しているのか。楽しみです。

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「みそじ」。現役高校生探偵かと思ったのに、おじさんじゃないか!!!!

 

ざっと書いたので読みづらかったらごめんなさい。

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週刊少年ジャンプ(2024年16号)の感想

『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将 

今週は作画で魅せてくれた。大看板の気迫よ。会場の見開き、ベタのコントラストが空気の重さを感じさせる。こんなに会場黒かったっけと思い、直前の会場のコマを見てみると、あかねの空気だから「わっ」とみんな手を挙げて画面を白くしている。何気ない背景から、演出は始まっている。

よくよく見るとここ、ちょっと不自然だし。落語家が出てきて、拍手はすれども手は上げんだろ。てことで明らかに計算された演出だろう。

『ウィッチウォッチ』篠原健太

デジタル作画の特性を最大限に活かした回。これで一話作れちゃうのがすごい。引き出し多いなあ。

『Dear Anemone』松井琳

当初の見立て通り、絵が落ち着いてきた。線が減って読みやすく、それでいて緻密さは失わないという優れたバランス。話はちょっとわかりずらかったが。

『魔々勇々』林快彦

エンドの演出!!!ファンタジーらしさを利用したゲーム的演出。クライマックスになって、物語が初期の筋に戻ることで、演出もかつての輝きを取り戻している。

『ツーオンアイス』逸茂エルク

素晴らしい。大爆笑。とりあえず、曲を貼っておきます。

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原曲自体は184もよく知らないので、検索そのまんまで。

話が最高。自分の魅力と、なんか寄ってきたどうでもいい女を使って、綺更を振り向かせようとしている。回りくどい上に、やってることは外道も外道と、尋常じゃない発想ですが、たっくんだしなあ…。思いっきり最低で最高。

ゴミを見るような目も最高。さりげなく、絵がとても洗練されているのが見開き舞踏会からもわかる。

〆は綺更をねっっっとり見つめるたっくん。最高。ジャンプのアイドルは君だよ、ユキさま。たまらん。

 

ワンピも以津真天とかサンドワームとか出てきて面白かったが、詳しくは詳しい人に譲っておきます。

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週刊少年ジャンプ(2024年15号)の感想

『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将

成ったな。

グリーングリーングリーンズ』寺坂研人

ぽくないセンターカラー、ギャップがあってかっこいい。内容も、今まで積み上げてきたものが一気に解放されていて、爽快。「壁」の演出も見事。

『カグラバチ』外薗健

DVしてそうなお兄さん、やはりDVしていた。そこに柴さん!能力が作劇にも構成にも抜群の効果を発揮している。やはり一枚絵の精緻さは群を抜いており、ここで物語も面白いとなると、やはり未来を担う漫画か。

『ツーオンアイス』逸茂エルク

たっくんが面白い。自分をリストに重ねられる日本人ってどれだけいるんだろう。自惚れているが、フィギュアスケート選手っぽさがある。ペアの子も自分が陶酔する用の人選のように思えてしまうくらい。

『魔々勇々』林快彦 

☆の演出が非常に好き。これだよ、これこれ。

『ルリドラゴン』眞藤雅興

絵は前回よりはそんなに気にならず。曲がりなりにも日常もののハズなのに、同級生じゃなくて母親と遊んでるところに何とも言えない味がある。で、オリジナリティにもなっていると思う。お母さんも36なのに大分若く見えるので、画的にはそんなに違和感がない。

 

浅く広く(という言い訳)。

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『対世界用魔法少女つばめ』20話の感想

第20話♡藍能脳科学研究所②

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全部ホロ。要はなんでもあり。生活するには困らなそう。

現代文明を体験しないとできない仕事。まあ、椅子と机は合理的だし。

魔法少女の視認。中枢部の「墨入り」のみ。つまり、人造人間だけってことか?じゃあこの人も。そもそも研究所に普通の人間がいるのか?という疑問も生まれるものの、まあいいか。

心心心心心心。何言ってんだ?要するにパンデミック。ウィルス性なのに心を蝕む。ただの風邪なら症状が目に見える形で出るが(咳、発熱など)、心の病は目に見えにくいので、感染拡大は容易に想像できる。なんなら、この病自体を信じない人もいそうなくらい。

愛脳心。フルネーム初公開か。最強の免疫を用いて実験したら、ウィルスになって増えちゃいました。これはとんでもないことだと思うよ。そりゃ「は?」だよ。

特効薬。頭の♡。だから思念のビームが効かなかったのね。というか、心が作ったのね。女子高生がようやるよ。♡の形にして頭にぶっさすという発想は真っ当な研究者からは出てこなさそうだが、接種者が一目でわかってこれはこれでありかもしれない。

戦争。ここで「対世界大戦用魔法少女」の出番が来るのか。といったところで、水につかったら黒髪になってしまった心心?。一体何者(ホロがどうのこうのがありそうで、なんとも掴めない)。

と、根幹となる設定山盛りの今週でした。ただ、「思念」については触れられておらず、時間軸も明らかになっていない。ここらへんにまだ何か仕掛けがありそうだなあ。

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週刊少年ジャンプ(2024年14号)の感想

『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将 

巻頭カラーに痺れる。一気にスタイリッシュ。

落語ヴァース。落語世界の広がりを噺に昇華。わかる人にはわかる笑い(≒内輪の芸)が面白いのはどの内輪でも同じ。ある程度の背景を共有しているだろう、寄席に来るような落語好きにこそ刺さる落語。そりゃ面白いだろう。

ここで言う「内輪」は、物語上だけには収まらない。これまであかねが我々に演じてくれた芸を用いているから。つまり、読者も輪の内に入っている。序盤から『あかね噺』を追っていた人へのご褒美である。これまでの集大成にふさわしい噺。延長してもいいよ~。

『呪術廻戦』芥見下々

絵が途中すごいことになってるが、演出なのか間に合わなかったのかわからん。まだ本気があるということで、さすがに締めに来てる感がある。

『カグラバチ』外薗健

輪郭線なしのカラーがすごく素敵。こういうのがいいんだよ。

漣パパ。戦わずして格がめちゃくちゃ上がる強キャラ。能力開示によってチヒロらを足止めしつつ、読者も満足。新キャララッシュ。話を動かすのは数人だが、総数で言えば多めの作品。なのに結構凝ってる。いいね。あっさり殺されそう。

『Dear Anemone』

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『ルリドラゴン』眞藤雅興

おかえりなさい。絵の雰囲気がちょっと変わった(あと少し荒れてる)のは作者コメントで触れてた。仕切りなおさず、がっつり続きから始まるのは、「日常」を描くことを徹底してる感があって好き。

「話しかけないで」おもろい。ルリが表情豊かで良い。意外とぐいぐい行くところも良い。

と、何もなかったかのように再開したが、無理せず頑張って欲しい。

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『対世界用魔法少女つばめ』19話の感想

第19話♡藍能脳科学研究所①

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どうぞこちらへ。ぞろぞろ覗いてきてこわい。さすが最先端の研究所。ぬるっと飛べるようになって箒いらずに。

応哉。白装束にスポットライト…。懐かしいね。治療室らしく、いるだけで回復できる。の割に手術はするしだいぶ痛そう。ともかく、大事にはなってなくて一安心。

一生懸命威勢を張る泪。全然慣れてなさそう。てか応哉の薬って効果あったのか?もう不要だが。改心(?)した泪につばめは不満そう。『剣盾』DLCのクララみたい(サントラ素晴らしい、足立氏を見くびっていたようだ)。あの迷惑かけまくりの「お姫様みたいな」態度が好きだったわけだし、丸くなったらねえ。12頁の泪の表情も気になる。おそらく、どっちも無理してるが、藍能が隣にいるからね。そういう状況も踏まえての発言か。

心。心心じゃない。心心のクローンとかなのか。最後のページは心心?心?場所はどこ?ここ?(ホログラム)。影が♡に見える。心心周りは情報が足りないので来週分かるようになるかな。

減ページだと読み足りないなあ。

 

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週刊少年ジャンプ(2024年13号)の感想

ONE PIECE尾田栄一郎

普段おちゃらけているニカが、今週は怖くみえた。目がサターン聖と同じ形で感情が読み取りづらい。あの「海軍大将」を片手で押さえつけているところに成長と「神」を感じる。

『Dear Anemone』松井琳

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『カグラバチ』外薗健

バトルの導入の文法が洋画のそれ。独特の空気感がそのまま作品の魅力に。おじさんの妖術がどれだけ強いかも含めて期待。

『超巡!超条先輩』沼駿

こちらで。

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『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将

あかねの物語と落語の物語でタッチを変えていた演出がここで「領域展開」。最高です。これアシ無しで描いてるってまじかよ。

点と点が繋がる。思えば、落語の特徴として、今日まで約三百年もの間、幾人もの落語家が「江戸時代」の物語を作り出し(アレンジも含めて)、内外に伝えていることが挙げられる。これは、江戸の姿を肉眼で見たことの無い、現代でも行われているわけで。当然、初期と現代では江戸時代の解像度も、リアリティも違うだろう。だが、外側(観客側)からすれば、それは落語世界を構成する一つの要素に過ぎない。その点で、どの時代の落語家も、仮想の「江戸時代」と、その住人を作り出す。

つまり、落語界が、「江戸時代」を、ある種の幻想郷と見立てて、時代を重ねながら、共通の「落語世界」と、落語世界に生きる住人の物語を作り上げてきたということが、落語文化の特質と言えるのではないか(落語文化=江戸〜令和まで積み重ねてきた江戸時代の物語)。あかねはその「落語世界」を体感した、ということか。落語ってすごい。

『鵺の陰陽師』川江康太 

前半の選択肢云々はよく分からなかったが、完全版の霊衣をまとった学郎がかっこいい。見開きゼノブレードが最高。『カグラバチ』と共にジャンプの「裏」を支えていくのかと思ったが、「表」もいけるのか?

☆特集!『ルリドラゴン』眞藤雅興

復活おめでとうございます。1ヶ月ほどデジタル版で連載ののち、ジャンププラスでも同時公開とのこと。まずは、おかえりなさいと言いたい。体調も怖いので突発休載に対応できるデジタル版なのか。連載形態が特殊なので、アンケ周りがどうなるのか気になる。
救済理由は、恐らく体調不良だと思うが、「チェーホフの銃」を踏まえると、傘立ての刀はバトルものへの伏線だったのかもしれない。5話の最後でそれが覆され、ほのぼの100%へと舵を切ったあたりで、作劇上で「何か」が起きたという妄想。ほぼ陰謀論だが、こういうのは、考えているうちに面白くなってきてしまう。

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『対世界用魔法少女つばめ』18話の感想

第18話♡大罪の思念ACEDIA

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泪。いい表情してるぜ。

先週呼び寄せたトマホーク。「I」とか「DO」とか見えるので、なんかの英文なのかと思ったら、「MENDOKUSA」だぁ。いちいち高威力。つばめの元に飛んできた大罪の思念もかかと落としで速攻爆散させる。9頁の思念をよく見ると、ほどけながら白字で「マジカヨ」。軽い。

また空が晴れる。なんかよくわからない人形もゲット。謎。

応哉の姉。髪が『PPPPPP』の運みたいで良い。

森撫子。キャラクターは作ってあったのに速攻殺したのはもったいない。泪がもうちょっと手加減していれば。ちょっと巻いてるのか?とも思ったが、サクサク進む分には嬉しい。

KOKO。やはり元凶。「存在」とあるので、生物として見られていないのか(魔法少女は人造人間なのである意味そうとも言える)。思念を出しているのもKOKO。

藍能脳科学研究所へ。美術館みたいな外装から自動ドアを境として、…美術館みたいな内装。研究所とつばめはもっとバチバチするもので、研究所にも「潜入」するのかと思ったが、堂々と入れた。よかったね。次週は物語の核心に迫りそう。

単行本のカバーも公開。マポロ先生らしい華やかな画面になっている。なぜか脱いでいるが。

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週刊少年ジャンプ(2024年12号)の感想

『Dear Anemone』松井琳

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 『超巡!超条先輩』沼駿

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『鵺の陰陽師』川江康太 

カラーの構図が素敵。内容も良かった。明らかに格上の相手にも自分を貫く学郎がかっこいい。強化イベントにも説得力がある。『カグラバチ』といい欠損が多い雑誌だなあ。

『カグラバチ』外薗健

全力でやり合わずに切り上げたのはいい判断だと思う。楽座市の準備も進む。こんくらいしっかりと山場へと盛り上がり作ってくれる方が184的には読みやすくて好きだ。緋雪も陸郎もいいキャラ。

『ツーオンアイス』逸茂エルク

ゾーンに入っている。振り切れている。ポエムが痛気持ちいい。まあ、高雪ってそうゆうキャラだろうし。絵の巧拙が気にならなくなるほどに(もちろん上達もしているだろうが)、演出が冴えている。曲聴きながら読むとより楽しめるのでおすすめです(『PPPPPP』みたいなことしてる)。エルク先生、音楽に強いな。

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フィギュアスケートのフリー演目は4分くらいなので、この曲の一部だろう。うーーん。リストの楽譜は密度ぎっしりで一生かかっても弾ける気がしない。リスト先生らしい高難易度曲。

最後のページの何とも言えない気持ち悪さはたかゆきくんにしか出せません。

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『Dear Anemone』1・2・3話の感想

『Dear Anemone』松井琳
1話の感想(WJ12号)

逸材。

やはり絵がすさまじい。とんでもない描き込みから生まれた説得力が、不気味さを際立たせる。全力投球ができる1話だからとはいえ、期待せずにはいられない。 

話はエグめのサバイバル。タイトル回収もこなし、起承転結がきれいにまとまっている。主人公の心情描写も満足できる。ダーウィンの引用も鮮烈。世界観の説明は十分。シチュエーションも込みで『地獄楽』を彷彿とさせる(パクリって意味ではないよ)。ガラパゴス諸島って人住んでたんだね。初めて知った。新人とは思えない完成度。

と、褒められる部分は山ほどあるが、不安もある。

まず、週刊連載に耐えられるか。こういうタイプの絵は、キャラクターの描き分けができなくなると怖い。話の方向性。バトル路線なのか。そうなった場合、どれだけ設定を凝らしているか(主に戦闘方面で)。

癖の強い絵なので、一般受けするかはわからない。といった具合。

ジャンプというよりジャンプラっぽい絵と話。既存の連載陣と比べて明らかに異色だが、受け入れられるか。楽しみです。

↓1話掲載週のジャンプ全体の感想

2話の感想(WJ13号)

何とも言えない。もちろん、絵は120点。

思ったよりもデスゲームの文法だった。まあこれ自体はいいとして、描き分けがちょっときつい。キャラクターの区別がつかない。まあ、これもデスゲームですぐ死ぬのでいいか。

花がしゃべった。これが想定外。いわばオープンな『人造人間100』で、支配・被支配関係のタッグものか。作風が被る。『人造人間100』は、「人の心がどこまでいってもわからない」人造人間の不気味さが独自の魅力で、作品自体を成り立たせているほどのパワーがあったが、本作はそこまでとはいかず。絵だけではなく、話でも作品の方向性を見せてほしい。

1話について。「進化論」が本来の用法と違う等の物語上の破綻があったらしい。気付かなかった。まあ、話の破綻は後付けでどうにかなるので気にしてません。『逃げ若』とか『Dr.STONE』みたいな、「学べるマンガ」づらをしない限りは。

来週でバトルのワン・アイディアが見れると思うので、それを見てから考えたい。

↓2話掲載週のジャンプ全体の感想

3話の感想(WJ14号)

そうきたか。

『累々戦記』のときのように戦闘のワン・アイディアははぐらかされてしまった。どうなんだろうなあ。多分、緊急時にアネモネの力を主人公が使えるのだろう。能力ものではないとはいえ、基本の戦闘スタイルくらいはちゃんと最序盤に見せた方が後々上手くいきそうだと思うんだが。アネモネの力もはっきりとわかってないし。まあ、絵がうまいからいいか。描き込みの量がすごい。紙版だと潰れそうでもったいないね。

ヒキは上々。研究所で話が一気に動きそう。てか動かないと。

↓3話掲載週のジャンプ全体の感想 

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序盤を通して

アンケートが入らなそう。とりあえず、絵で引っ張っていく方向だと思うので、勝負はこれから。ストーリーはほどほどに、その分バトルの設定と描写を頑張って欲しい。嫌いじゃないが、アンケートを入れる位置に来るかは微妙。もちろん、まだまだこれから。序盤の山場で面白い設定を入れられるか。

連載前の印象

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『対世界用魔法少女つばめ』17話の感想

第17話♡ME

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冒頭。こわい。白黒(ネガポジ反転風)なのでグロくはないが、不気味でなかなか凄惨。拳銃を持ちながら話しているのは、以前登場した泪の兄か。

と、応哉の回想か。しぶとい。ぞろぞろ入ってきたのは研究所の連中か。土足で踏み込んでくるとは(しかもハイヒ)。さっと回収。

怠惰の大罪の思念ACEDIA。くまさんだぁ。今までの大罪の思念とは毛色が違う(クマだけに)。2人っきりにされた泪は、まさに千尋の谷に落とされた獅子状態。つばめも応援するしかないのでタイマン勝負。

泪のモノローグ。そんなに難しくないことをぐちぐちと…と思ったら自覚していた。現状に居心地の良さを感じているものの、不満もある。誰にでも起こりうる(184的には結構贅沢な)悩みを、泪は深く考えてしまうんだろうな。その要因が、自己憐憫だったとしても(前回そんな感じで書いたが、実際どうなのかはわからない)。どちらであっても、俯瞰すると相当「めんどくさ」いのに気付いた…。と、うだうだやってる間に足が取れちゃった。グロい。そして蹴り一発で思念をKO。片足なのにここまでの威力が出せるとは。素質は感じる。

くまさんの中から例のごとく人型が出てきたが、次回、トマホークで爆散していないことを願う。

 前回の感想

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次回の感想

『アスミカケル』総評&最終回の感想

『アスミカケル』川田 

納得できるような、できないような。

川田先生、お疲れ様でした。

総評

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まず、作品について。公式からの説明はこんな感じ。

火ノ丸相撲」の川田先生がジャンプの舞台に堂々帰還!

祖父の介護を手伝いながら冴えない高校生活を送る少年・二兎。だが、女子プロ選手を目指す先輩・奈央の導きで総合格闘技(MMA)と出会ったことから、彼の日常は一変していく...!?
戦わずにはいられない――全力本格MMAストーリー、ここに開幕!!

『アスミカケル』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト (shonenjump.com)

二兎を中心とした、リアリティ重視の本格格闘漫画。

好きなところ。丁寧な作り。テンポも適切なほうで、「スポーツもの」によくある、全然スポーツしない問題も発生せず、組み立ては堅実だった。突飛な展開もなかTったし。肝となるMMAの描写もばっちり。リアルな世界観を、リング上でも崩さなかったところが一貫していて好き。

キャラクターも作り込まれててよかった。特に直近のハゲは、二兎が引導を渡したことになるが、うまく物語と絡めて意味を持たせている。泥臭いキャラクター造形が映える物語だということが、川田先生自身もわかっているのだろう。引き際も潔くて好きだ。

作画も上手いと思う。人体が崩れないので安心して物語を進められる。

ただ、本当に地味だった。常に一定以上のクオリティーだったが、起伏がない。あと物語が暗い。リアリティがあるからより暗い。漫画的ハッタリもひかえめ。丁寧な構成が、かえってフックの無い展開になってしまった。強いて言えば二兎くんはもうちょい個性的でも良かったのかな。結構早めから下位にいた気がするので、掴みが地味だったのが厳しかったか。

あらゆるジャンルの漫画が掲載されているジャンプにおいて、存在感を出せなかったのが痛い。波風を立てることなく、順当に沈んでしまったという印象。

また、二兎の家族構成を活かしきれていなかったと思う。もちろん、細部の作り込みを否定する気は毛頭ない。「祖父の介護」という社会的テーマを提起したところまではいいが、連載を続けていく上で、この命題が作品の追い風になったかは疑わしい。作品全体の明るいとは言えない雰囲気の一つの構成要素として、読者に敬遠されてしまう余地を残していたと思う(暗号学園のいろはにも言えることだが、娯楽作品を求める読者と「重い」テーマは相容れないものか)。

184的には面白く読んでたほうなので悲しい。『暗号学園のいろは』とあわせてより悲しい。

最終回の感想

過去回想を挟んで、一狼の格闘技への思いを明かして、兄弟対決が始まるところで終わり。悲しい。その対決を見せて欲しかった。丁寧な作りの作品なだけに、この〆はつらい。

あと、総評の方で触れた祖父が物語上重要なトリガーになっていたことがわかった。説得力もある。だからこそ、物語に必要ならば、主人公と絡めたときにもっとうまい展開に昇華してほしかった。具体的に言えないのが悔しいし、申し訳ないが。

あくまで『アスミカケル』は兄弟の物語なんだな、と感じた。

 最終回掲載週の全体の感想 

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週刊少年ジャンプ(2024年11号)の感想

『超巡!超条先輩』沼駿

こちらで。

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『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将

「あかね噺」。今回、あかねの表情が柔らかくて、作画もこなれてきたな、と思ったら、手のひらの上だった。参った。すごいなこの漫画。あかねと共に進化していく漫画。

お話で言えば、格上がたくさん聴いている中で自然に素を出せるのがすごい。重ねて、今までとは違う試みだし。なんか「素を演じる自分」になりそうだが、あかねはばっちり演じられていて、実力を感じる。

ヒキもよかった。こっからあかねの本領発揮?楽しみ。

『アンデッドアンラック』戸塚慶文

明らかに格が違う絶対理で、物語上は大変結構。「人にあらず」発言も、ビーストにかかっていて良い。気づいてない要素もたくさんあるんだろうな。展開も熱い。が、そろそろ風子抜きの展開も見たくなってきた。そこんとこどうですか、戸塚先生。

『魔々勇々』林快彦 

絶対戦ってないときの方が筆が乗ってる。変な血文字とか面白かったし。295頁の演出もいいね。演出と言えば、ピントが人形からドアにフェードしていくのも好き。こういう工夫した画面作り、もっとやってほしい。いいじゃん。って思ったが、ヒキの勇者はちょっと。媚びてるのが透けてる。新キャラ(女)逐次投入は『大東京鬼嫁伝』を思い出すのでやめてほしい。

『僕とロボコ』宮崎周平

わかるよ。長谷川智広のアレをやりたかったんだろう(気になる方はジャンプ+で検索を)。明らかに浮いた3D素材でいつもとちょっと違うのに気づいた。あと、377頁の四コマ目、なんかおかしくない?そういう演出なのか?

『アスミカケル』川田

最終回かあ。こちらで。

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先週の感想

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次週の感想

 

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