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漫画の感想。

週刊少年ジャンプ(2024年13号)の感想

ONE PIECE尾田栄一郎

普段おちゃらけているニカが、今週は怖くみえた。目がサターン聖と同じ形で感情が読み取りづらい。あの「海軍大将」を片手で押さえつけているところに成長と「神」を感じる。

『Dear Anemone』松井琳

こちらで。

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『カグラバチ』外薗健

バトルの導入の文法が洋画のそれ。独特の空気感がそのまま作品の魅力に。おじさんの妖術がどれだけ強いかも含めて期待。

『超巡!超条先輩』沼駿

こちらで。

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『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将

あかねの物語と落語の物語でタッチを変えていた演出がここで「領域展開」。最高です。これアシ無しで描いてるってまじかよ。

点と点が繋がる。思えば、落語の特徴として、今日まで約三百年もの間、幾人もの落語家が「江戸時代」の物語を作り出し(アレンジも含めて)、内外に伝えていることが挙げられる。これは、江戸の姿を肉眼で見たことの無い、現代でも行われているわけで。当然、初期と現代では江戸時代の解像度も、リアリティも違うだろう。だが、外側(観客側)からすれば、それは落語世界を構成する一つの要素に過ぎない。その点で、どの時代の落語家も、仮想の「江戸時代」と、その住人を作り出す。

つまり、落語界が、「江戸時代」を、ある種の幻想郷と見立てて、時代を重ねながら、共通の「落語世界」と、落語世界に生きる住人の物語を作り上げてきたということが、落語文化の特質と言えるのではないか(落語文化=江戸〜令和まで積み重ねてきた江戸時代の物語)。あかねはその「落語世界」を体感した、ということか。落語ってすごい。

『鵺の陰陽師』川江康太 

前半の選択肢云々はよく分からなかったが、完全版の霊衣をまとった学郎がかっこいい。見開きゼノブレードが最高。『カグラバチ』と共にジャンプの「裏」を支えていくのかと思ったが、「表」もいけるのか?

☆特集!『ルリドラゴン』眞藤雅興

復活おめでとうございます。1ヶ月ほどデジタル版で連載ののち、ジャンププラスでも同時公開とのこと。まずは、おかえりなさいと言いたい。体調も怖いので突発休載に対応できるデジタル版なのか。連載形態が特殊なので、アンケ周りがどうなるのか気になる。
救済理由は、恐らく体調不良だと思うが、「チェーホフの銃」を踏まえると、傘立ての刀はバトルものへの伏線だったのかもしれない。5話の最後でそれが覆され、ほのぼの100%へと舵を切ったあたりで、作劇上で「何か」が起きたという妄想。ほぼ陰謀論だが、こういうのは、考えているうちに面白くなってきてしまう。

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