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漫画の感想。

『対世界用魔法少女つばめ』14話の感想

お久しぶりです。

第14話♡グサリ

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インヴィディアから手に入れた時計。なんだろうなあ。「嫉妬」とも物語ともつながってない気がする。ので、効果はよくわからない。分裂してナルトの影分身みたいになったら強そう。

げんきのない泪。4頁1コマ目の、二人の横顔が向かい合う構図は前作に多かった…気がする。ちょっと懐かしく感じた。怠惰の思念(11話に「ACEDIA」とある)は泪の家族の敵。緑色。

光線を浴びると「怠けくるう」から「自殺する」。ここはちょっと繋がりずらい。が、「生きる事を怠ける」ということ(≒セルフネグレクト)は緩やかな自殺だし、自殺の方法にもよるか。そもそも、大罪の思念の元ネタはキリスト教の「七つの大罪」。キリスト教的価値観では自殺はタブーで、自殺者が破門にされた時代もあったので、ちゃんとした「くるいかた」。

そんなこんなで二ヶ月経過。学校も終わって夏休みの時期に。…カレンダーが六曜だな。なぜ?作画ミスの可能性を考慮した上で妄想すると、一週間=七曜は『旧約聖書』「創世記」にて、神が世界を六日かけて作ったあと一日休んだことが起源であるとキリスト教圏では説明される(だから日曜日は仕事が休みで、教会にて礼拝のため集まる)。思念の大罪がちょうど2024年、つまり、キリストの生誕と時を同じくしていることを踏まえると、作中世界は、我々の世界とは宗教的文化を異にしているのかもしれない…。なんつって。

三か月何事もなく過ごしてる。こちらからちょっかいをかけなければ、思念はおとなしいのかも?(ノーマル思念は出現しているが、割愛された可能性はある。)

深夜にてふたり。変身して練習。応哉から渡されたのは、魔法少女に変身できなくなるコード。魔法少女への変身は強制的なものじゃないし、金輪際変身しないで一般人になっちゃえばいいのに…と蚊帳の外から考えてしまうが、いざ力を持っていると違うのだろう(「大いなる力には大いなる責任が伴う」)。ともかく、葛藤からの解放としては良い手段。それに、研究所から追われてるのか。忘れてた。

「思念についての嫌な予想」。184的には『まどマギ』のアレだと思う。詳しくは述べぬ。

飲めば自分は楽になるが、応哉と燕にはさらなる負担がかかる(燕に関しては…)。本当に自分だけ楽になってもいいのか。回想は謎。泪に兄がいるっぽい。

次の瞬間。緑の思念(小型なので「ノーマル」怠惰の思念?)が二人の間に入って応哉を照射。1ページですみやかに音も無く執行される。右側の手は、例によって大罪の思念か心心のどちらかか。ん?よく見ると2コマ目で思念が閉じて、3コマ目で開いてるな。右手は止めようとしてるようにすら思える。3コマ目の手の「思い通りにいかなかった」感から。紙面に左右されないカラーの妙、思念の緑色が効果的。

応哉の目。同心円。もう戻ってこない。対する泪の目にはヒビが。紙も陶器も、傷が入ったら壊れるまでが早い。そのまま台所の包丁で「グサリ」(タイトル回収)。上で書いたような自殺じゃないゴリゴリ積極的な自殺でちょっとびっくり。場面の衝撃に反して、控えめにすら感じさせる血の赤が、余計に生々しさを際立たせている。

来週更新。うれしい。

 

隔週だとちょっと寂しい。ジャンプもないし。溜めにためた「書きたい」気持ちで。

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次回の感想

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これからの記事は「次回の感想」も追加します。より読みやすくなるはず。ジャンプ感想記事には気が向いたら。とりあえず『つばめ』には付けた。