184

漫画の感想。

週刊少年ジャンプ(2023年48号)の感想

今週の週刊少年ジャンプ(2023年48号)の感想に先行して、思いついたことのあった『鵺の陰陽師』の感想だけ挙げとく。今夜か明日中にこの記事に追記する方式でいつもの記事を完成させるつもり

 

『呪術廻戦』芥見下々

面白くない芸人vs羂索。お笑いに詳しい羂索。呪霊もお笑い好きなやつがいるんだね。ロジカルにギャグを粉砕していく。にらめっこの顔はキャラ崩壊どころか破壊。過去編にあった夏油の面影はどこへ。これ、夏油の顔が好きな読者は羂索にキレてるのでは。とにかく、今週の「巻頭で変なことしたい!!!」的なズラしは下々先生らしさが出てる。袈裟にロン毛のコスチュームは夏油の頃から一緒なので、その頃から外見は面白かったということか。(俗世に塗れた生臭坊主がよ)。死体を見てビビる高羽。そりゃただの芸人だもの。あっさり自信喪失してしまった。「ここから高羽が羂索に勝ったら面白いのになあ」。なんつって。

『ツーオンアイス』逸茂エルク

スケートの知識が新鮮で面白いから練習してるだけで面白い。という面白くない感想。キラキラの効果線に騙されているのかもしれないが、スケート場の凍える空気感が伝わってくる。このキラキラが作者由来のものか気になってジャンプラの読み切りを改めて読んでみたが話に夢中になってしまった。おすすめ。面白い。

 

shonenjumpplus.com

『魔々勇々』林快彦

8話のカラーは人気の証?ひとまず何より。新魔王。人気出そ〜(エリシア以来2人目)。ちゃんと敬語使えよ。星を散らして意識を散らす「綺羅綺羅星」。(「きらきら星」…『PPPPPP』を思い出すね。うふふ。)漫画的にすごく良い能力だと思った。バトルも映える。てかコマ割り普通になってないか。もっと攻めて欲しい。そして出てくる帽子の低いレイトン教授みたいな人。早めに大ボス出しておくのは堅実。

僕のヒーローアカデミア堀越耕平

ここで爆豪は激アツ。

『鵺の陰陽師』川江康太

隊長のキャラデザ、みんな左目痛そう。こんな軽いノリで“オリジン”のリーダーを学郎にしていいのか。といったところで弱点「真名」を明かす鵺。古代日本において、「名を知る」ことは「所有する」ことと同義だった(古語辞典にも「知る/治る」(読みはどちらも「しる」)で“統治する”の意が載っているはず)。これは名前に魂が宿ると考えていたから。まさに「言霊の幸わう国」ならではの発想。だから『万葉集』の雄略天皇の歌では、「家告らせ 名告らさね」、つまり、「名前を教えてくれ」と要求することをもって求愛の言葉としている。これは、名前を知ることで、相手を自分のものにすることができたという価値観が存在していたから。更に言えば、平安時代の女性貴族の名前は諱(=忌み名)として、漢字からは連想できない捻った読みが付いていたことが分かっている(音は史料にほぼ残らないため、現代に諱の正しい読み方が伝わっている人物はごく一部である)。…要するに、古代日本の価値観では、名前を知ることは魂を所有することであり、名前(諱)は不用意に明かすものじゃなかったということ。

『鵺の陰陽師』でも、ある程度この論理は適用されていて、鵺さんが真名を明かしたとき「鵺さんの全てが見え」たことが描写されている。真名を知った6人には、鏖の本性そのものの怪物「鵺」が見えただろうが、その姿はボロボロ。おそらく、実際に「鵺」はこのような姿で、かつ鵺さんはその姿を取り繕うことができなかった。なぜなら、真名を知られているから。6人は鵺さんの真名を知ることで、鵺さんの魂を「治る」ことができるようになり、嘘偽りのない「鵺」の現在の姿を見たということだろう。どこまで考えてるのか知らないが、なかなかうまく噛み合っている。鵺さんが学郎に全BETするその覚悟。会話してるだけでここまでの内容を見せてくるとは。

一つだけ言いたいことがあるならば、前からちょくちょくある「千何百年と前」っていつ?あんまり遡ると↑の話もちょっとずつずれてくんだが(陰陽寮が置かれたとされる大宝律令制下あたり?)。鏖の一体を二ヶ月後に倒すらしい。どんな姿してるか184のハードルめちゃくちゃ高くなってるが果たしてどんなのが来るかな。184の中では看板です。

『アンデッドアンラック』戸塚慶文

久々の「来るよ!不運が!!」「いいね 最高だ」。アニメに合わせる形でのファンサービス。素敵。そしてなんとなんとの新キャラ一挙投入。Ⅹに真っ二つの物体があるからマスタールールの集まりか。てことは上に「病」を越えるルールが9つあるのか?とワクワク。戸塚先生も気合い入ってるね。

 

あくまで感想なのであしからず。

先週の感想↓

jdmgajdmga.hatenablog.com