184

漫画の感想。

週刊少年ジャンプ(2023年41号)の感想

「魔々勇々」

魔王のママと勇者が異世界の勇者と会ってわちゃわちゃ。絵の描き込みに相当な気合いを感じる。コマ割りの技巧性、読みやすさは流石の林快彦。ただ、たまにあるオチなし読切みたいな終わり方をしていて、次回からのお話が全く掴めない。あと、個人的には「すごいものが来たぞ」みたいな大物感はなかった。台詞回しと展開が普通だったからかな。タイトルからして、また勇者が降ってくるのかな。とにかく、次回を読んでからじゃないと、話の方向性だったりオリジナリティだったりが分からない。てことで、次週を読まないと評価は難しい。

「SAKAMOTO DAYS」

すげぇ棒が喋ってる。

「鵺の陰陽師

新キャラがぬるっと出てきてびっくりした。そして、バトルから一変、鵺らしい変な空気感でしばしの休息。2号連続センターカラーということで、成ったな。

「一ノ瀬家の大罪」

展開・構成の拙さは先週ぐちぐち言っちゃったので割愛して、今週は内容に真っすぐ考えてみる。「家族ごっこ」がしたいだけの颯太と二人のギャップ。「家族みたいにめちゃくちゃになって」の台詞から分かる通り、相当の家族アレルギー。この状況で東京に帰っても状況が良くなるとは思わないが…策はあるのか翼!?こんなもんか。

「ドリトライ」

なんでいい最終回なんだ。え?次週に続く?…〆にしてはだいぶ頑張ってまとめたなと。時代設定も特効薬の存在から納得したし。もう少し登場人物が多ければ…と思ったが、連載が短いから仕方ないか。格闘漫画やるなら、もう少し絵(人体)が正確に描ければ説得力があったかなと。乱れがちだったので。で、次週何すんだ?

「テンマクキネマ」

最終回。『渚』の内容は最後まで結局明かされなかったということで、うーん。映像関係に詳しい人が読んだら面白みを見出されたかもしれないが、映画もろくに観ない184には淡々と終わった印象。キャラ、ストーリー、全体が薄味で、どの部分が強みなのかよくわからなかった。画力も思ってるほどじゃなかったかな(「暗号学園」のほうが好き)。幽霊を生かしきれなかったのが痛い。経験者の幽霊が無双するか初心者の主人公が成長していくかどっちかに寄せればよかったのに見事に真ん中を通ってしまった。結局『渚』一つ作って終わってしまった展開の遅さもあったかな。いろいろ惜しかったと思う。