『SAKAMOTO DAYS』鈴木祐斗
南雲の株が下がったためしがない。楽の「肉を切らせて骨を断つ」戦闘も見ごたえがある。が、南雲に余裕があるので。絵が素晴らしいのはもちろん、視線誘導が上手い。漫画がうまい。
『鵺の陰陽師』川江康太
1話で4回くらい出てきたあいつが久々の登場。兄妹(特にシトツ)にとっては仇なので、手が出ちゃうのも仕方なし。妙なノリも健在。
『逃げ上手の若君』松井優征
『キングダム』の武将顔見せの時と同じような高揚感。宇都宮公綱がお気に入り。
『カグラバチ』外薗健
剣戟のリスク――負傷を漫画に落とし込みづらいという問題をハードコアに回答。お茶会にてお団子=相手の信念を飲み込んだ上で、肯定する。復讐者としての肯定である。実際、刀を作って綺麗ごとは吐けない。家族の椅子から降りて、代弁者にまで降りたところが堅い。一貫して堅い。この堅さが物語を良く冷やすのだ。素晴らしい。『PPPPPP』で鍛えられた184にはこの程度のわかりにくさは許容できる。残り時間の演出はもう一息欲しかった。
新時代を託すべき漫画なのかもしれない。
『暗号学園のいろは』原作:西尾維新 作画:岩崎優次
圧巻。読めばわかる。この漫画をリアルタイムで読めてよかった。
『アスミカケル』川田
実際の試合を、識者の解説を聴きながら観戦している感覚。リアルな手触り。
どの漫画が「卒業」しても、後悔すること間違いなし。絶妙なバランス。