第40話♡作戦
BAKUTAN。基本的な状況は内蔵してあったようで、すぐにわかったみたい。頭に刺さった特効薬に刻まれるは、「魔法少年」の四文字。福島鉄平?
「このヘンテコな建物も全部ボクの一部」。ヘンテコな建物=脳科学研究所であることは明白。
ということは……「空がなぜ♡に覆われていないのか問題」は、184が提唱していた「ALLが復活した世界、別世界説」の的中でいいよね!?
具体的には、ALLが復活したのは、「脳科学研究所が建っているALLの世界=空の黒いとこ」で、現実世界とは異なる空間だった。だから、先週と今週の冒頭、ALLが復活したときには、空に♡がかかっていない。
このときに感じた建物の違和感も、思えば研究所の特徴(量子ホロによる多国籍な装飾)と重なる。
上記については、詳しくは先週の記事にて。コメント欄もあわせて。
確かに、あの死に方で終わらせたかった気持ちはわかる。最高のエンディングを迎えた素敵な作品が、続編でだらだらと回を重ねているときの、何とも言えない気持ち。蛇足。しかも自らではなく、他人によってたたき起こされたのなら、多少イラっと来ても仕方なし。
そうしてウイルスバスターに目覚めたALL。まずは研究力。これまでとは比べ物にならない程のスケールの大きい魔法。応哉の反応からして、量産された研究員たちにも自我や意思があるようなので、罪は深い。
量産された子どもたち。普段のキャラクターと比べてタッチが明らかに異なるので、アシスタントさんが描いていると思ってるが、これで先生が描いていたらちょっと気まずいので文字にはしない。
KOKOは魔法少女という名の兵器。魔法少女らしさを保とうとしているものの、兵器は目的を与えられているからこそ生きている。なら、命令すればいい。
気まずさも何のその。出会って速攻「死ななくちゃ」は、手っ取り早いかわりに、人の心が無いような……。
最後の役目。ALLの割れた目の♡が、ヒキで見るとキラキラ輝いているように見える。黒い目のKOKOとの対比。前向きな悪意と、後ろ向きな善意とでも言おうか。
ドラマティック。空の♡と全然関係ないし、泪といてもつまんないので、つばめを連れてきました。そして、そうやって呼ばれたつばめも、「選ばれた」ドラマ要員のひとりに過ぎない。
物語の「全て」は、ALLの手のひらで踊る演劇とでも表せばよいのか。
なんて「傲慢」なんだ。先週でも結構傲慢に感じたのに、今週では身勝手な事しかしてないじゃないか。そして、その身勝手はほぼ全て(目覚めてしまったこと以外は)予定通りに進んでいることも憎たらしい。
肝心なのは、その憎しみをALLに向ける事こそが、ALLの台本を完遂する最後の一手となることなのだ。
さあ、つばめは誘いに乗って「魔法少女つばめ役」を続けるのか、第四の壁を打ち破るのか。楽しみ。
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