『カグラバチ』外薗健
表紙&巻頭カラー。この塗り、好き。
紙と一般人で目くらまし&誘導。”佐助“はくだらない。人殺しのくせに、英雄ぶって理想を追うから。現実はそんなに明るいものじゃあない。そうだろう?
昼彦の共感は、殺しを知る千鉱だけで十分なのだ。
違う。千鉱は理解している。人を殺す事の罪を。昼彦と違うのは、「六平国重」と「英雄」の覚悟に触れたこと。違う道を選ぶことを勧められ、それでも”地獄“の路を歩むと決めた、その「覚悟」の肩に背負う重みは、ひとりのものではあるまい。
妖刀を振るう者の覚悟。それは、昼彦の持つ、薄くて明るい覚悟ではない。
何も見えない暗闇の中で、刀身の反射光と血しぶきだけを頼りにもがき続ける、そんな覚悟。昼彦は見誤っていた。千鉱の覚悟は、そんなに甘いものじゃない。
巻頭、文句なし。
『信号オールレッド』泉博士
完璧に近いラブコメ。優勝でしょう。こちらで。
『僕とロボコ』宮崎周平
こういうの好き。誌面にいないことをいいことに、徹底して乙女向けテンプレをバカにしている。
『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
ガチで文字多い。先週理解できてなかったぶん、予習してきた。
第一王子(ベンジャミン)私設兵隊長・バルサミルコは毒殺を図る。確かに、下手に念で殺すよりも毒物で仕留めるほうが盲点かもしれない。「貧者の薔薇」のときみたいな。
センリツによる第七王子拉致暗殺計画。成功ようが失敗しようが、第七王子が死のうが死ななかろうが、ながながじりじりとやってきたクラピカの作りたい「膠着状態」が崩れそうで、心労痛みいります。でも、ビヨンドの子どもが王子にいることが判明した現状なら、膠着は敗北に近いのか。むずいなあ。
『妖怪バスター村上』伊原大貴
くだらなさが巻末でちょうどいい。『エヴァ』のゼーレも全員「その感じ」なので(というかそれが元ネタだろう)、別にキャラ被っててもいいんじゃないかな。でもベタなキャラ付けがハマっていく感覚は「ワクワク」で合ってる。
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