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漫画の感想。週刊少年ジャンプ、新連載から完結作まで。+『対世界用魔法少女つばめ』全話完走。

週刊少年ジャンプ(2024年39号)の感想【志ぐまの芸】

『極東ネクロマンス』 那波歩才

憂鬱。正しくない選択をさせることで、これからずっとメランコリー。良い性格してる。そこに挟まる歩才節。二十四節気。思考の枠組みが違えば、世界の匂いも変わる。自然な話題転換がシュールギャグ。これこれって感じ。と同時に、二人が兄弟であることを再認識。

憂鬱は人生を彩る苦味。甘いだけじゃ、精神は動かない。耀司にとって、精神の動きを用いる死霊術師にとって、この苦味は必要なのかもしれない。

日常に戻った薫。耀司は姿を見せない。シシも消えた。耀司は誰を生贄にしたのか。登校中、1話のリフレイン。おそらくエピローグ突入。

『呪術廻戦』芥見下々

釘崎復活。巻頭も含めて顔が怖い。残った指に共鳴り。相当効いてる。黒閃も痛そうなのでそろそろ宿儺も体力の限界か。まあ、一年間頑張ったよ。

『あかね噺』原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将

志ぐま。よく考えてみると、志ぐまって名前いいね。古風で落語家にいそうな名前だけど、読みは西洋/現代的。

噺は『死神』。なんか知ってるな。前話のなかで触れたっけ?有名だからかな?

志ぐまの台詞と表情の描写。それ以外の描写はない。正確には、それ以外はこの会場に存在しない。誰だ。誰って、俺ァ…。リアルな風景とコミカルで不気味な死神の対比。静かに、確かに、そこに「いる」。

二つあった見開きページはどちらも一級品。ハードルが上りまくった師匠格の落語(ただの領域展開に加え、今回は「伝説」が乗っかっている)の凄みが伝わる。

観客だけでなく、読者も深みに連れていく芸。来週からは更に深く潜る。

いやあ、すごい漫画だ。

『鵺の陰陽師』川江康太

最近なんかすごいことになってる鵺の陰陽師。ついに封印されていた鏖こと「火車」のお披露目。スケールがでかい。相対する味方陣営が一斉に技を使って攻撃を防ぐのもイケてるし、学郎も来た。ぶ熱い展開に目が離せない。

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